線や図形を描いてペンツールに慣れてきたら、今度は「思った場所に線を引く」「線を綺麗に描く」という2つのポイントを意識して練習していきましょう。
この2つは一見とても簡単そうに見えますが、指描きだとシャープペンやボールペンなどよりも画面との接点が見えにくく、思った場所に綺麗な線を引くには「慣れ」が必要です。

そこで、今回はフリーのトレス素材をなぞることで、思ったところに綺麗な線を引く練習をしていきたいと思います。

▶︎トレス素材の「ダウンロードの仕方」や「メディバンペイントでの開き方」については、こちらで詳しく紹介しているので参考にして準備してみてくださいね。

公式トレス素材を使って描いてみよう!

1.【線をなぞってみよう①】思った場所に線を引こう

トレス素材をなぞる準備ができたら、線をなぞっていきたいと思います。
描き始める場所はどこからでもOKです。

最初は太めの線で、ブレは意識せずトレス素材の線の上をしっかりなぞれるよう意識してみてください。
線がずれたら、戻るボタンで何度でも書き直し、思った所に線を引けるようチャレンジしてみましょう。

▶︎思った場所に線が引けないときは

①描きやすいポイントを見つける

指描きや先が太くて丸いタイプのスタイラスペンだと、画面と指の接点が見えないので思った場所からズレたところに線を引いてしまいがちです。

そんなときは、指のどの部分で画面に接すると描きやすいか、いろいろ試してみてください。
「爪に近い方がピンポイントで描きやすい」「指の腹側にずらした方が描きやすい」など、描きやすいポイントは人それぞれなので、自分にとって一番描きやすいポイントをみつけてくださいね。

②画面を拡大する

思った位置に線を描けないときは、線の長さより少し広いくらいまで画面を拡大してみましょう。
画面を拡大すると、紙に顔を近づけて描くようなイメージになるので、短い線や細部をなぞりやすくなります。

※トレスでなく自分で直線を引くときは、縮小した方がまっすぐな線を引きやすい場合もあります。

<画面の拡大・縮小方法>
2本の指を使って画面を拡大・縮小します



 

2.【線をなぞってみよう②】綺麗な線を引けるように意識してみよう

思った場所に線を描けるようになったら、今度は新しいレイヤーを作って綺麗な線でなぞれるようチャレンジしてみましょう。

今度は、さっきよりもペンのサイズを小さくしてなぞっていきます。
線を細くすると線のブレや曲がっている部分がよくわかるようになるので、綺麗な線を引けるよう意識しながらなぞってみてください。

<綺麗な線を描く4つのポイント>

ここからは、トレスしていく工程と一緒に「綺麗な線を描くポイント」を紹介していくので、よかったら参考にしてみてくださいね。
※なぞる順番は人それぞれなので、この通りじゃなくてOKです。
好きなところからなぞってください。

①頭をなぞる

今回は、まず頭からなぞっていきます。
頭は球体を少し変化させたような形なので、綺麗に描くのがなかなか難しいパーツだと思います。
この頭の部分を描くときのポイントは、「一筆で描こうとしない」「線の端を重ねる」「描きやすい方向に回転させる」の3つです。

【綺麗な線を描くポイント①】一筆で描こうとしない

円や球体は、手の構造上一筆で描くのが難しい形ですが、いくつかの曲線に分けて描いていくと描きやすくなります。

曲線を描くときは、ゆっくりじわじわ描くのではなく、さっと素早く描くとより描きやすいので試してみてくださいね。

【綺麗な線を描くポイント②】線の端を重ねる

一本の線をいくつかの曲線に分けて描くと、線の端と端をつなげるのが難しいと感じるかもしれません。
線と線をつなげるときは、線の端と端を少し重ねて描くと、線をうまくつなげやすくなります。

【綺麗な線を描くポイント③】描きやすい方向に回転させる

手には、構造上描きやすい方向と描きにくい方向があります。
描きにくいなと感じたら、キャンバスを回転させて描きやすい向きに向けて描きましょう。

この3つのポイントは、いろいろなイラストを描くときに使えるのでぜひ試してみてくださいね。

②顔をなぞる

頭が描けたら、今度は顔を描いていきます。
シンプルな線ですが、顔はイラストの印象を左右する部分なので、しっかり綺麗な線を描けるように意識して描きます。

③体をなぞる

今度は、体を描いていきましょう。
指の部分など細かい部分もあるので、画面を拡大したり縮小したり調整しながら描いていきます。

④紙の部分をなぞる

キャラクターの部分をなぞれたら、今度は紙の部分をなぞっていきます。

【綺麗な線を描くポイント④】直線は勢いよく描く

直線が曲がってしまうというときは、さっと勢いよく描いてみてください。
ゆっくり描くよりも、まっすぐな線が引きやすくなります。
デジタルイラストは何度もやり直すことができるので、思い切って描くのがポイントです。

紙や小物を描くことができたら、もう1人のキャラクターも先ほどと同じように描き、トレス完了です。

3.まとめ

トレスすることは、線を描く練習だけでなく構図の引き出しを増やすことにもつながります。
メディバンペイントにはトレス素材がたくさんアップされているので、ぜひいろいろな素材をダウンロードして練習してみてくださいね。

(文・絵/sakaki)