基本の色塗りの仕方は分かってきた、けどなんだかイマイチ仕上がりがダサい‥そう感じたあなた!
イラストの色塗りの仕方にも時代によって流行があるのを知っていますか?
「大好きな神絵師さんの塗り方に近づきたい!」
「あの塗り方よく見かけるけどどうやってるの?」
2021年によく見かける塗り方をメディバンでやってみましょう!
今回は「目」と「目のまわり」の流行とそのやり方について解説します。

・最近の流行を解説!

絶対にこれ!というわけではありませんが、最近の塗り方の傾向として、

・キラキラ、ツルツル感が強い
・黒目の輪郭が無い(薄い)
・目の中の描き込みが多い
・白目に真っ白の色を使わない
・ハイライトが小さい

このあたりが特徴かなと思います。
となりに描いた普通の目と比べてみると違いがよくわかりますね。
男の子のキャラでも、女の子のキャラでも、目が大きく鮮やかな絵が多いなと感じます。

この目の塗り方を1から解説していきます!
メディバンペイントを使って一緒にやってみましょう!

①目の形を決めて線画を描こう

まず、目の形を決めます。
下書きで大きさや形を決めた後、上まつげと下まつげの線画を描きましょう。
「線画」のレイヤーを作って描きます。
線画は好みのペンを使ってください。
まつげの線を白く消しゴムで削ると今っぽいです。

黒だけだと固い印象なので、目尻やふたえのラインに薄い色をかけます。
【透明度を保護】にチェックを入れ、「水彩」ブラシで色を変えたい部分を塗っていきます。
薄い茶色やオレンジ系など、肌に馴染む色がいいでしょう。
少し柔らかい印象になりました!

☆【透明度を保護】についての詳しい解説はこちら

【やさしい解説!】はみ出さずに塗って超時短♩「透明度を保護」って何?

②白目を描こう

まず白目を塗りつぶします。
「白目」のレイヤーをつくります。
流行りの塗り方では、白目の色は真っ白ではなく少し暗い色を使っています。

画像のように、カラーパレットの肌色と灰色と白の中間あたりの色を取ります。
透明感を出すために、青みの入った色を使うこともあるようです。
後から色の調整もできるので、いったん良さげな色で塗りつぶします。
端は「ぼかし」ブラシでぼかします。

③黒目のベースを描こう

「黒目」のレイヤーを作ります。
黒目のベースの色を決めましょう。何色の目にするか決める作業は楽しいですね♪
今回は緑にしてみます。
後でキラキラした光や加工を入れるので、ベースの色はあまり薄すぎない方がいいです。
端は「ぼかし」ブラシでぼかします。

④黒目の中を描いていこう

黒目の中の影や瞳孔を描き込んでいきます。
「黒目」のレイヤーに直接描き込んでもいいですし、別で新しくレイヤーを作ってもいいです。
カラーパレットで、黒目よりも濃い暗い色を選びます。
「水彩」ブラシで、以下の部分を塗ります。

・黒目の上半分ぐらい
・瞳孔(目の真ん中の丸い部分)
・瞳孔のまわりのギザギザ
・黒目の輪郭

直線的に引くとのっぺりしてしまうので、ブラシをギザギザと細かく動かして塗るのがポイントです。

一気に「目」らしくなりましたね!

⑤目に影をつけよう

一番上に【乗算】で新しいレイヤーを作ります。
レイヤータブの上にある「ブレンド」をタップ→「乗算」を選択

目の色よりちょっとだけ暗い色を選択します。
上まつげのラインに沿って、白目・黒目の上半分ぐらいに暗い色を入れます。
端は「ぼかし」ブラシでぼかします。
上まぶたの影を表現します。

☆乗算って何?

乗算レイヤーでは、下のレイヤーにある色と乗算レイヤーで設定した色が合わさります。
下のレイヤーよりも暗い色になるので、影をつける時に便利です。

⑥目のツルツル感を描こう

一番上に【加算・発光】で新しくレイヤーを作ります。
レイヤータブの上にある「ブレンド」をタップ→「加算・発光」を選択

「ペン」ブラシで、いくつか光を描きます。
四角く描くとそれっぽいです。
描いた光を「ぼかし」ブラシで上からぼかします。

レイヤーの不透明度を15%ぐらいまで下げ、光を薄くします。

目の上に水の膜が張ったような、ツルツル・うるうる感が出ます!

⑦ハイライトを入れよう

一番上に【加算・発光】レイヤーを作ります。
白色で、黒目にハイライトを入れていきます。
ハイライトを入れる位置や大きさで雰囲気がガラッと変わるので、自分の好みを見つけてみましょう。
ひと昔前に流行った絵柄や、女児向けキャラクターの絵柄などは、ハイライトを大きく入れる傾向がありますが、最近流行り絵柄はハイライトを小さく細かく入れるのが特徴です。
点を置くように描くと今っぽいです。

ハイライトを入れたら一気に華やかになりましたね!

⑧色付きハイライトを入れよう

最後のちょっとした仕上げです。
黒目の色とは違う色をちょんちょん、と点で乗せてあげます。
今回は、ベースの緑色の補色(反対色)で赤〜ピンクの色を使います。

これだけですが、緑だけの目よりもより深みが増しました!
ハイライトが完成です!

一方、ハイライトを入れない目も人気があります。
男の子やクール系のキャラによく使われていますね。
この系統の目に仕上げたい場合、黒目の下に少し明るい色を入れる程度に留めましょう。

⑨まぶたと涙袋を作ろう

最近の絵柄の傾向として、目の上と涙袋もキラキラが入りしっかり描かれていることが多いです。
肌の色よりも濃い色を、目の上(ふたえの線〜まぶたぐらいまでお好みで)と、涙袋の部分に塗ります。
その上から、肌の色よりも薄い色で光を入れます。濃い肌色のフチをちょっと残すのがポイントです。
色を入れたら「ぼかし」ブラシで全体をぼかします。

仕上げに、【加算・発光】で新しいレイヤーを作り、まぶたの中心と涙袋の中心にそれぞれハイライトを入れます。
☆メディバンの「点描」ブラシを使うといい感じの光が入ります!便利!
光が強すぎるなと思ったら、不透明度を下げて調整します。

完成しました!

最近よく見かける塗り方の一例を紹介しました。
イラスト界隈は流行の移り変わりが早いですが、これ好き!と思うテクニックを色々と取り入れて、自分だけの絵柄を作っていってくださいね♪

(文・絵/はらなおこ)
twitter:@nao_comic