2022.02.18
学校の机を描いてみよう!
今回は机の描き方をメイキングしていきます。
「イラストや漫画で教室を描きたいけど、そもそも机の形って…?」そんな方に読んでいただきたいです!
最後には座ったキャラクターの描き方のポイントも解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
Index
1ラフ作成と定規の設定方法
さっそく最初にラフイラストを作成します。
まずはツールバーからブラシツールを選択してください。
机の大きさや椅子の配置を考えていきます。
机を描くときは、長方形の立体をイメージして描いてみてください。
そして机に沿うように椅子を置きます。
この時点では形が正確でなくても問題ありません。
ラフが作成できたら、上から線画を描きやすいように不透明度を下げておきましょう。
レイヤーパネル上の「不透明度」を30%ほどに変更します。
このように薄く表示されました。
次に定規ツールを使って下書きを進めます。
ブラシを選択したまま、画面上部の「消失点定規」をクリックしてください。
この定規で消失点を設定できます。
図のように、机の角度に合わせて線を引き、消失点を設定してください。
そうすると1つ目の消失点が作成できました。
作成した定規はメニューバーの定規を選択し、「現在の定規を保存」で保存してください。
次に、二つ目の消失点を作成します。
消失点定規をまたクリックし、右端の歯車のマークを選択し設定をリセットさせてください。
では、消失点❷を作成するために、図の中の2本のブルーの線を引きます。
左右の二つの消失点は地面から平行な直線上に必要です。
消失点❶から右にアイレベルを伸ばし、【①アイレベル上に1つ目の線】を作成してください。
そして【②机の角度に合わせて二つ目の線】を引きます。
そうすると図のように二つ目の消失点が作成されます。
ここまで作成できたら、今回も定規を保存してください。
机の天板の形が取れたら「十字定規」を使って縦の長さも作成しましょう
十字定規で縦の長さを描き込み、保存した消失点❶❷を使って底辺の形をとります。
続いて天板の厚さ・天板下の教科書入れも描き込んでください。
次に机の足を作成したいので、こちらの「集中線定規」を選択してください。
机の右辺の真上に設定します。
天板の中心ではなく、教科書入れの中心を狙うと綺麗に足の角度を決められます。
定規に沿って足を作成するとこのようになりました。
この時にポイントです。
一本の足に線を2本引きますが、その両方を集中線定規で引くのではなく
一つをこちらの平行線定規で描いてみてください。
詳しく解説します。
図のように、
①先程設定した集中線定規に沿って線を引く。
②引いた線に平行線定規で角度を合わせる。
③角度を合わせた線を引く。
そうすることによってより正しい形の足が作成できます。
足元の支えの骨組みや鞄の引っ掛けも描き込みましょう。
机の下書きは完成しました。
次に椅子の下書きも進めていきます。
こちらも作成した消失点定規と十字定規を使いながら描いてください。
座面と背もたれは面にして、足は棒状で描き込みます。
机と同じように地面に接する面まで描くことで足の長さをバランスよく取れます。
机と椅子を合わせるとこのようになりました。
2線画を作成する
続いて線画を作成します。
下書きに沿って描き込んでいきますが、その際にポイントです。
このように机の角は尖らせないで丸いフォルムになるよう意識してみてください。
より学校の机らしさを表現できます。
足の滑り止めの形は、一度先端まで描いてそれに沿わせるように描くと形が歪みにくいです。
ここまで作業を進めました。
次にカバンをかけるフックです。
まずは下書きに沿って片側を「し」の字に描きます。縦の真っ直ぐな線はフリーハンドでもいいですが、十字定規で使うと綺麗に描けます。
今のレイヤーを複製します。
メニューバーからレイヤー→複製をクリックしてください。
複製が完了したら移動ツールを選択してください。
複製したレイヤーを少しずらして配置し、フックの先端を曲線で結びます。
いらない線を消して完成しました。
残った足元の骨組みを描き込んで、机の線画は完成です。
続いて椅子の線画に入りましょう。
最初に足の骨組みを描きます。
続いて骨組みに沿ってパイプを足します。
この時、学校の椅子の形がよくわかるように、写真を撮っておく・検索で参考になる画像を探しておくなどすると良いでしょう。
背もたれの形を取るときは気をつけてください。
縦の辺は直線ですが、横の辺は上にカーブさせて背もたれの曲がり具合を表現してみてください。
座面のお尻側も下にカーブさせると良いでしょう。
座面と背もたれに厚みを描き込み、ボルトもプラスします。
足の先に滑り止めを描き込んで完成です。
机と椅子を合わせるとこのようになりました。
3カラーに起こす
続いてカラーに進めていきます。
こちらの塗りつぶしツールを選択してください。
選択できたらこのように塗りたい色を置いていきましょう。
机の天板を塗ったレイヤー上に新規レイヤーを置き、選択したままクリッピングをクリックしてください。
こうすることによって、塗りつぶしした元レイヤーからはみ出さずに塗り進めることができます。
次に天板のフチに濃いブラウンを塗ります。
続いて天板全体に木の模様を入れましょう。
矢印の方向の消失点を使って線を細かく描き込み、木目模様に見えるようにしてください。
右側にハイライトを入れて天板は完成です。
次に足の箇所も進めていきましょう。
まずは全体に影を落とします。
右側が明るくなるように意識してみてください。
もう一段階影を濃くしながら、明るい色も混ぜて影の色が馴染むようにしていきます。
足にもハイライトを入れておきましょう。
滑り止めも忘れずに影を入れてください。
続いて椅子のカラーに進んでいきます。
足の塗り方は机と同じですので、影を入れて馴染ませるように塗っていきましょう。
背もたれと座面部を進めます。
まずは天板と同じように、フチになる部分に影を入れます。
次にカーブに沿うようにブラウンを足しましょう。
こうすることによって椅子のカーブがよくわかるようになってきました。
木目になるよう、形に沿って線を入れました。
綺麗さは考えずにザクザクと描いていきましょう。
ボルトの部分もグレーを足して、凹凸を少し感じるようにしてみてください。
背もたれの右上・座面の右下にハイライトを入れて、椅子のカラーも完成です。
机と椅子を合わせるとメイキングは完成です!
この二つは身近なモチーフですが描くとなると「難しそう」と感じますよね。
この記事で、自分にもできそう!と思っていただければ幸いです。
4キャラクターを座らせるポイント
次にキャラクターを配置するポイントを解説していきます。
まずは女の子を座らせてみました。
女の子のポイントです。
肘をついてわずかに前傾姿勢にしてみてください。
前方に意識が向いているように表現できます。
肩を少しすぼめて小さくし、足も揃えて描きましょう。
男の子に比べて、ちょこんと座っているイメージで進めると可愛らしさを表現できます。
次は男の子です。
男の子も前に肘をついて前傾にさせています。
肩はあまりすぼめないで、比較的自然にしてみてください。
足も肩幅くらいに開いておきましょう。
腰掛け方は、女の子より深くしてお尻全体で座っているようにしてみてください。
どっしり座っているイメージで進めると、より男の子らしさが表現できます。
このように、ちょっとしたことで男の子・女の子らしさを表現できるので、ぜひ取り入れてみてください。
いかがでしたでしょうか。
机の描き方、男女の座らせ方まで解説しました。
学生を描きたい、ちょっと背景もプラスしてみたい!そんな時にぜひ参考にしてみてください!
ここまでご覧くださりありがとうございました!
(文・絵/荒金ひろみ)
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