2022.04.20
【超初心者向け】初心者絵を抜け出したい!すぐに実践できる4つのコツ!
イラストを描くのが好き!うまくなりたい!と思っていて、毎日のように絵を描いている…でもなんだか上達しない…結構頑張って練習しているのに、何度描いても自分の絵が見栄えしない…
そんなモヤモヤを抱えているビギナーさんは多いのでは?
イラストの上達方法はたくさんありますが、今回はその中でも初心者さんがすぐに実践できる改善ポイントをご紹介します!
まずはこちらの絵をごらんください。
自分が初心者だった頃の経験や、よくある初心者さんのイラストの悩み、陥りがちな例を元にサンプルを作成しました。
イラストの悩みは人それぞれかとは思いますが、
①顔〜頭のゆがみの問題
②塗り方のテイストが定まっていない
③線画が浮いている
④情報量(描き込み)が足りない
このあたりがまず直しやすいかなと思います。
このポイントを改善すると、根本的な画力レベルがそこまで上がっていなくても、「それっぽく」見えるようになると思います。
Index
①顔〜頭のゆがみ
何はともあれこれです!!!
きつい言葉に聞こえるかもしれませんが、どれだけ塗り方が綺麗でも、キャラデザが良くても、顔のパーツの配置がずれているとイラストを見ている人はそこにしか目が行かなくなってしまいます。
最近あえてデッサンを崩したような絵柄も流行っていますが、上手い人の絵を見ると、崩した絵柄でも耳や目の位置はきちんと左右対称になっています。
体の練習は後回しでもいいです。
まずは基本の正面の顔をゆがみが少なく描けるように練習しましょう。
基本は「左右対称」です!
描いては調整、描いては調整…を何度繰り返してもいいので、ここは時間をかけてやりましょう。
ゆがみやすいポイントは、
①目の高さ
②耳の高さ
③あごのライン
④頭の大きさと形
です。
目と耳の高さは左右同じになるように。
あごは必要以上にシャープになりがちなので、丸みを意識して描きましょう。
頭は気づかないうちに大きくなりがちです。
下書きの時に、顔だけではなく頭の大きさもきちんとアタリをとりましょう。
☆バランスの良い顔の描き方はこちらの記事が参考になります。
【初心者向け】顔のバランスの取り方&基本のアタリの取り方を学ぼう!
また、ゆがみのチェックには、「左右反転」が便利です。
メディバンペイント(今回の画面はPC版)のナビゲーターウインドウのこの画像のマークを押すと、描いた絵が左右反転されます。
左右対称に描けた!と思っていたのに、反転してみたらめっちゃゆがんでる…ということは多々あります。
正面の顔が描けるようになってから、ななめの顔にチャレンジしましょう。
ななめの顔は特にあごのラインが崩れやすいです。
アゴがとがりすぎていないか?エラの部分がまっすぐに削れてしまっていないか?を意識してみてください。
②塗りのテイストが定まっていない
最初にお見せした絵です。
エアブラシなどを使って工夫して、ツヤも描き込んで…と努力したことは感じられますが、正直イマイチな仕上がりです。
なぜかというと、「色塗りの技法がごちゃ混ぜ」だからです。
この絵の場合、顔周りはアニメ塗り、服は筆ツールを使った厚塗りっぽい色の入れ方、髪はエアブラシ…と、一枚の絵に色々な塗り方を使っています。
様々な技法をうまく混ぜるのは中級者〜上級者以降向きで、初心者のうちはどれか一つの塗り方に定めた方がまとまりがうまれます。
自分の描きたいテイストに合わせて色塗りの方向性を一つに決めましょう。
「描きたいテイストって言われてもよくわからない…」という方は、まずは【アニメ塗り】をやってみることをおすすめします。
アニメ塗りは、ぼかしや柔らかい塗り方をせず、影をはっきりとつけるやり方です。
アニメ塗りは影をぼかしてごまかすことができないので、どこに影をいれたらいいかというのを考える練習になります。
☆アニメ塗りのやり方はこちらの記事が参考になります。
③線画が浮いている
これは②の色塗りの仕方にも関連があるのですが、せっかく綺麗に色塗りができているのに、線画が浮いて見える…というパターンが初心者さんの絵で非常に多いです。
「線画=ペンツールで黒で描かなければいけない!」というわけではありません。
アニメ塗りの場合はパキッとシャープな線でも相性が良いのですが、淡い色塗りをしたい場合、線も塗りに合わせて優しい雰囲気の線にすると良いです。
メディバンでは具体的に、ペンツール以外でも
筆(墨)、水彩、水彩(ウエット)あたりも線画に使えるかと思います。
同じ絵なのに線画に使うペンの種類を変えただけでこんなに馴染みました!
描きたい絵の雰囲気に合わせて線画も色々と変えてみましょう!
また、線の色を髪や肌など周りのパーツに合わせて変える「色トレス」も非常に効果的です。
☆色トレスのやり方はこちらの記事が参考になります。
④情報量(描き込み)が足りない
特に髪の毛に注目してください。
元絵は髪の毛が直線的で、線の数が少ないですね。
ちびキャラのようなデフォルメイラストの場合はこれで良いのですが、頭身のイラストを描く場合、もう少し描き込みを増やした方が見栄えが良くなります。
頭の形に合わせて、髪の毛の流れを描き込んでいきましょう。
また、毛先のギザギザは、一定ではなく、向きや大きさをバラバラにしてあげると自然になります。
目も線が細く、瞳の中の描き込みも少ないため、目力が弱い印象です。
目元が強調されるように線は太めにし、色塗りでは瞳の中の瞳孔や反射した光などどんどん描き込んでいきましょう。
瞳の中の描き方は人によって様々なので、まずは憧れの絵師さんや、良いなと思ったイラストの瞳を研究してみましょう!
顔を描く時、
・髪
・目
の2点は特に注目が集まりやすいポイントです。
この2点の描き込み量を増やすと、「上手い絵」っぽく見せることができます。
この4点を一気に取り入れるのは難しい!という方は、まずは自分が気になる点1つだけでも意識してやってみると、レベルアップのきっかけになると思います。
やれるところから少しずつ、楽しくイラスト上達していきましょう!
☆長期的なイラスト上達方法についてはこちら
何から始めたらいいの?イラストの始め方と上達法【超初心者向け】
模写などで根本的に絵のレベルをあげたい!という場合のやり方はこちらの記事もぜひ参考にしてくださいね。
(文・絵/はらなおこ)
twitter:@nao_comic
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