2022.10.05
ジャージと体操服を描いてみよう
今回は部活や運動会など、学生生活に欠かせない「体操服」を描いてみたいと思います。シャツとハーフパンツはそれぞれ質感が違うので、両方の特徴と描き方のポイントを見ていきましょう!
Index
1.シャツを描いてみよう
それでは、最初に体操服のシャツを描きたいと思います。今回は手順をご紹介できるようシャツ全体を描いていますが、普段ジャージを着たイラストを描く場合は、見える部分だけを描いています。
体操服のシャツはいろんな形がありますよね。今回は、その中でも「より体操服っぽく見えるもの」を選びたいので、③のように首回りと袖のフチに「色」と「絞り」が入ったタイプを描いていきます。
1-1.線画を描く
まずは3つのポイントを意識して、線画を描きます。
①袖口は円柱を意識して描く
袖口の位置や向きによって、見え方が変わることを意識して描いていきます。
②袖と下の方のたわんだ部分を中心にシワを描く
シワは袖と胴体の下の方を中心に描いていきます。このとき、カーテンをイメージし、どこから引っ張られているかを考えながら描くと描きやすいと思います。
③袖はゴムで少ししまっているので、布のたわみを描く
袖口がゴムで少ししまっているタイプの体操服なので、Tシャツのようにストンと落ちず少したわみを意識します。
1-2.袖口と襟周りの色を塗る
線画が描けたら、袖口と襟周りの色を塗りましょう。ここはバケツツールでさっと塗ってしまってOKです。
1-3.影を塗る
次は影を塗っていきます。まずは、シャツのほとんどを占めている白い部分の影を塗っていきましょう。
白いシャツの影というとグレーを選びたくなりますが、今回は画面が暗くなりそうだったので、爽やかに見えやすい青系を選びました。影の色だけでもイラスト全体の印象が変わってくるので、イラストがなんだか暗いなというときや、もう少し華やかさが欲しいというときは、ぜひ影の色を調整してみてくださいね。
※色は後から調整できるので、この段階で厳密に決めてしまわなくても大丈夫です。「色を決めなきゃ!」と思うとなかなか描けなくなってしまうので、とりあえず色を置いてみて書き進めてみるのがおすすめです。
色を選んだら、下の順番で影を描いていきます。
①中間の暗さの影を描く
②一番明るい影を描く
③一番暗い部分を描く
※後から調整しやすいように①〜③の影ごとにレイヤーわけしています。
暗い影から描くか明るい影から描くかは人によって違うので、いろいろ試してみて描きやすい方から描いてみてくださいね。
影が描けたら、最後に線の色を馴染ませていきます。新しいレイヤーを線画の上に作り、クリッピングして線に色をつけていきましょう。影の色をスポイトでとって、そこから調整すると色を作りやすいと思います。
これで、体操服のシャツが完成しました。
2.ハーフパンツを描いてみよう
次に、ハーフパンツを描いてみましょう。ハーフパンツは生地がTシャツよりもやや厚めで、長さは膝と股の中間か膝より少し上くらいが目安です。
2-1.線画を描く
ハーフパンツは、裾の部分を描くときに厚みを意識しています。生地が厚くゆとりはありますがビッグサイズというほど大きくもないので、シワは少なめです。今回は描いていませんが、サイドにラインなどの模様を描いてもいいと思います。
2-2.色を塗る
線画が描けたら色を塗っていきましょう。土台となる色を塗ったら、先ほどと同じように影をつけていきます。使用したブラシは、主にエアブラシで一部アクリルブラシです。
①中間の暗さの影を描く
②一番明るい影を描く
③一番暗い部分を描く
※後から調整しやすいように①〜③の影ごとにレイヤーわけしています。
こちらも先ほどと同じように、線の色をなじませたら体操服の完成です。
3.ジャージを描いてみよう
最後に、体操服の上にジャージを着せてみましょう。
3-1.線画を描く
ジャージは厚めの生地で、サイズは体よりも大きめです。そのため、服のシワは少なく緩やかに描きます。このときも、シャツと同じようにカーテンのドレープをイメージし、どこから引っ張られているかを意識しながら描きました。
裾と袖口だけ生地が違うので、ここに縦のラインを入れるのを忘れないように注意します。袖口は円を意識して立体感を出していきましょう。生地の厚みを書き加えると、更に奥行きを出すことができます。
3-2.色を塗る
線画が描けたら、これまでと同じ要領で色を塗っていきます。
①ベースの色を塗る
②模様を描く(今回はアクリルブラシを使っています)
③暗めの影を描く(基本エアブラシで、裾や襟の部分はアクリルブラシです。)
④一番明るい部分を描く(エアブラシで描いています。)
3-3.線に色をのせる
色が塗れたら線画の上に新しいレイヤーを作り、クリッピングして線画に色をつけて完成です。
4.まとめ
これまで運動会は10月に開催するところが多かったのですが、最近では5月に開催する学校も増えているようです。5月・10月には、ぜひ体操服がたくさん登場する運動会のイラストにもチャレンジしてみてくださいね。
(文・絵/Amane)
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