イラストを描く工程の一つに、「アタリ」があります。
アタリを描くことは、下書きの中でも一番最初に行う工程で、「イラストの設計図を作る」という意味をもつ大切なものです。

この設計図が歪んでいると、出来上がったイラストも歪んだりバランスが崩れたりしてしまいます。
反対に、アタリがしっかり描けるとバランスが崩れにくくなり、イラストのクオリティアップにつながります。

今回は、そんなアタリの基本的な描き方と描くときのポイントについてご紹介します。

1.アタリってどんなもの?

ネットでメイキングなどを見ていると、人物を描く前に「人形のようなもの」を描いているのを見たことがあるかもしれませんね。
トレスde描こう!の素材にもなっているような、あの人形のようなものがアタリです。
そのほか、顔を描くときの十字線もアタリの一つです。


アタリは、イラストのどの場所に何を描くか、簡単な図形を使って設計図を描く工程です。
この工程では、
①画面のどこにどんなポーズで人物を配置するか
②人物のパーツをどの位置にどんな風に描くか(バランス)
などを決めていきます。

今回は、このうち②の人物のアタリについて注目していきたいと思います。

 

2.アタリの描き方の種類

人物のアタリの描き方には、いくつかの種類がありますが、ここでは大きく4つの種類にわけてご紹介していきたいと思います。

①棒人間タイプ
②ブロック人形タイプ
③骨人形タイプ
④素体タイプ

この4つのタイプは、①→④の順番で難易度が上がっていきます。

①棒人間タイプ


難易度★☆☆☆
平面なので初心者の人でも描きやすい描き方で、まずはここから練習していきたい「アタリの基本」とも言える形です。

②ブロック人形タイプ


難易度★★☆☆
立体的な図形を使って描くため、難易度は少し上がります。
足や腕も立体的な図形として描くので、アングルが変わったときに足や手の見え方が変わっても、描きやすい描き方です。

③骨人形タイプ


難易度★★★☆
よりリアルに描きたい人向きの描き方です。
骨格を簡単に描き、その後に筋肉をつけていくタイプなので、人間の骨格や筋肉をある程度知っておく必要があります。
骨人形を描いた後に筋肉をつけていくことで、よりリアルな体を描くことができます。

④素体タイプ


難易度★★★★
裸の体をやや簡易的に描く描き方です。
ここは難易度がグッと上がり、ある程度人体を描き慣れている人でないとバランスが崩れたり、アングルの変化に対応するのがむずかしくなります。

この中で初心者の人におすすめしたいのが、①の棒人形タイプです。
一番基本的な①を何度か描いていくと、徐々に体のバランスが頭に入ってきます。
また、描きやすいのでアタリを描くことに慣れやすいというのもメリットの一つです。

そのため、アタリを描き慣れていない人や、なんとなくアタリを描いていたけどイラストが歪むという人は、基本の①の棒人間タイプでバランスやアタリの描き方のコツを掴んでみるのも良いのではないでしょうか。

人体のバランスや基本的なアタリの描き方については次の記事でご紹介しますので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

▶︎【初心者向け】アタリを描いてクオリティUP!②体のバランスと基本的なアタリの描き方【スマホ向け】

(文・絵/sakaki)