2023.06.16
ツール&手順をわかりやすく解説!タバコの煙の描き方
タバコはキャラクターを特徴付けたり、性格を表現できたりする便利なアイテムです。しかし、湯気や煙などはっきりとした形がないものは、いざイラストにしようとすると、なかなか描くのが難しいものですよね。
本当はキャラクターにタバコを持たせたいけれど、あきらめてしまうという方も多いのではないでしょうか。しかし、メディバンペイントのブラシを使用すれば、タバコの煙のように形がないものでも簡単に描けるようになります。
今回は、メディバンペイントのブラシを使った「タバコの煙を描く方法」をご紹介していきます。
タバコを吸うキャラクターを描きたいけれど、今までは難しくてできていなかったという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Index
タバコの煙ってどんなもの?
イラストの描き方を説明する前に、そもそもタバコの煙とはどのようなものかを説明します。
写真や他のイラストをたくさん観察してみることもおすすめです。
タバコの煙は「紫煙」とも呼ばれ、一般的にはタバコの先端から上に向かっていきます。ただ、タバコの煙は風や人の吐息などにより、さまざまな形に変化していくため、一定の動きではありません。
そのため、イラストでもいろいろな形で描かれており、「これが正しいタバコの煙」といえるものはないのです。
ただ、多くの人が想像する一般的なイメージとして、上のイラストのような描き方をすると、タバコの煙に見えやすくなります。
基本的には次の3つのポイントを押さえておきましょう。
1、タバコの煙は、上に行くとほどけるようにふんわりとした煙になる。
2、上っていく途中で枝分かれする煙もある。
3、下の煙は細くなっている。
タバコの煙を描くときは、先端から出てきたばかりの下の方は細く1本の煙にして、上にいくほど糸が解けるように広がっていくイメージを持って描きましょう。
上がっていく煙も1本の線にするのではなく、いくつかに枝分かれしていると、よりタバコの煙らしく見えます。
実際のタバコの煙だと、周囲の風や息などによって、うねうねと複雑な形状になる場合もありますが、イラストでは帯状の煙として描いてしまって構わないでしょう。むしろ、その方がタバコの煙として定着しているイメージに近いため、より本物っぽく見えるはずです。
さらにデフォルメして漫画っぽく描きたい場合は、もくもくとして雲のようなイメージに描いてみるのも良いでしょう。
タバコの煙を描くときに使うブラシ
メディバンペイントを使ってタバコの煙のイラストを描くときはブラシ機能を活用することで簡単に描く事ができます。時短で煙を描けるツールとして重宝できます。
メディバンペイントはメディバンアカウントに登録(無料)することで180種類を超えるブラシがダウンロードできます。イラストのクオリティアップから普段使いできるものまでたくさんのブラシがありますのでぜひ試してみてください。
▼メディバンアカウントの登録(無料)について
PC:https://medibangpaint.com/use/2015/11/prologin/
iPad:https://medibangpaint.com/use/2015/11/login-ipad/
iPhone:https://medibangpaint.com/use/2015/11/login-iphone/
Android:https://medibangpaint.com/use/2015/11/login-iphone/
▼メディバンペイント クラウドブラシ一覧
https://medibangpaint.com/material_kind/brush/
また、サブスクリプションサービス「メディバンプレミアム」に加入する事で、さらに500種類を超えるブラシや素材が使い放題になり、便利な機能も解放される有料プランです。メディベンペイントでさらにいろいろなイラストを描いていきたいと思う方は、ぜひ利用を検討してみてください。
▼メディバンプレミアムについてはこちらもご覧ください。
https://medibang.com/medibangPremium/
また、有料ブラシは単体でも購入できます。
https://medibang.com/materials/list/?tid=92
ここからは、タバコの煙を描くときに便利なブラシとその使い方をご紹介します。
今回使うのは、「もやエフェクト Premium」「太筆(墨)2」の2種類です。
「もやエフェクト Premium」を利用すると、もやのエフェクトを簡単に描くことができます。また、「太筆(墨)2」は半紙に墨をにじませたような線が描けるブラシで、ふんわりとした煙を描くのにも最適です。
この2種類を重ね合わせてタバコの煙を描いていきましょう。
ちなみに、ブラシ名の後ろに「Premium」と付いているブラシは、メディバンプレミアムに加入することで利用できるブラシとなります。
▼「もやエフェクト」のみ使用する方は、こちらからご購入が可能です。
https://medibang.com/materials/detail/9p71491kcyqc3tp0dx9ardxcc02/
ただ、プレミアムプランに入っていない方や「もやエフェクト Premium」を持っていない方は「太筆(墨)2」だけを使って描いていくことも可能です。
「太筆(墨)2」は、メディバンアカウントに登録いただければ無料で利用できます。
▼「太筆(墨)2」のダウンロードはこちら
https://medibangpaint.com/material/mb022043/
タバコの煙の描き方をメイキングで解説
いよいよここからは、実際にメディバンペイントで2種類のブラシを使ってタバコの煙を描いていきましょう。
1.細い線を描く
まずタバコの先端部分から出ている細い線状の煙を「太筆(墨)2」を使って描いていきます。この部分を描くときは、ブラシサイズを小さめにして、筆圧の強弱をつけたり少し重ねたりして色の濃い部分と薄い部分を作り出しましょう。そうすることで、立ち上っていく煙をうまく表現できます。
煙はできるだけ、ふんわりとさせて、輪郭ははっきりさせずに掠れたような感じを出すと、よりタバコの煙に見えやすくなります。
また、リアルに見せたいなら、煙を途中で枝分かれさせると良いでしょう。細い煙の下から「3分の1」か「2分の1」くらいのところから分かれるように描くと、スタイリッシュな煙になります。
分かれた煙を上の方でまたクロスさせると、よりタバコの煙らしく見えますよ。
イラストによっては、細い方だけでもタバコの煙に見えます。ただ、次に紹介する煙の上部もきちんと描いておくと、より完成度が高まります。
2.太い煙を描く
タバコの根本付近の煙を描いたら、今度は上の方に広がるもこもこした煙を描いていきましょう。
まずは「もやエフェクト Premium」を使って横に広がるように煙を描きます。このとき、筆圧に強弱をつけたり重ねたりして「色が濃い部分」と「薄い部分」を作りましょう。色の濃淡を作っておくと、煙特有の表現をしやすくなりますよ。
うまく調整できないときは、色が薄い部分のレイヤーを別に作って、不透明度で調整するのもおすすめです。
「もやエフェクト Premium」を使用できない方は、「太筆(墨)2」でくるくる円を描くようにすると、それらしい煙に仕上げられます。
広がっている煙を描く際のポイントは、「ふんわりとした感じを出すこと」と、「描く位置」です。
煙の上部を描くときは、下から上がってきた帯状の煙がほどけたような、ふんわりとした広がりを表現できるように心がけましょう。
また、描く位置が低すぎると不自然に見えてしまいます。ある程度の高さで、ちょうど良く見えるところを探してみてください。
3.下の煙と上の煙をつなげる
最後に、「太筆(墨)2」を使って、煙の上部と下部をつなげる作業を行いましょう。ここまでの作業が完了した段階でも煙は描けています。ただ、上部と下部が別々の煙のように見えるので、つなぎ目の色をぼかしたり、濃くしたりして、不自然に見えないように調整していきます。
つなぎ目が完全に消えて、煙の上部と下部の境目があいまいになれば完成です。
さらに立体感をアップさせたり、煙の形を整えたりしたい場合は、「太筆(墨)2」でくるくる円を描くように、煙を描き足すと良いでしょう。
ここまで説明してきた手順を使って、イラストにタバコの煙を描き足してみると、下のような感じになりました。
人物と合わせて描く場合は、上のイラストのように、煙の塊をキャラクターの周囲にまとわせるなど、応用を加えた描き方にするのもおすすめです。キャラクターと煙に一体感が生まれるので、キャラクターの個性が際立ちます。
どうすれば、よりリアルな煙を描けるのか、日常生活でタバコを吸っている人を見かけたときに研究してみるのもおもしろいでしょう。
まとめ
今回はメディバンペイントのブラシを使ってタバコの煙を描く方法を紹介しました。
イラストでタバコの煙を描くときのポイントは次の通りです。
・使用するブラシは「もやエフェクト Premium」と「太筆(墨)2」の2種類。(有料ブラシがない場合は「太筆(墨)2」のみでもOK)
・最初に「太筆(墨)2」で強弱をつけながら細い煙を描く。
・細い煙は途中で枝分かれさせても良い。
・「もやエフェクト Premium」または「太筆(墨)2」を使って上の方にふんわりした塊の煙を描く。
・最後に「太筆(墨)2」を使用して煙の上部と下部をつなげて完成。
タバコの煙のイラストで立体感を出すポイントは、色の濃淡を意識することです。重ねて塗ったり筆圧を調整したりして、色が薄いところと濃いところを作りましょう。立体感が際立ち、リアルなタバコの煙のように見えてきます。
形のないタバコの煙も、メディバンペイントのブラシを使えば、誰でも簡単に描けるようになります。キャラクターにタバコを持たせたいけれど、煙部分が難しいから有耶無耶にしているという方は、ぜひ今回紹介したブラシを使ったやり方で挑戦してみてください!
タバコをくわえたキャラクターといえば、ダンディでかっこいいおじさんキャラを描きたい方も多いでしょう。下記の記事では、おじさんキャラを描くコツを解説していますので、参考にしてみてください。
▼おじさんを描く6つのコツ
https://medibangpaint.com/use/2020/12/how-to-draw-a-character-at-different-ages-3/
(文・絵/Amane)
\ 使い方記事の要望を受け付けています /