イラストを描くときに、まず最初に描きたいのが「下書き」です。

下書きを描くと言うと、
「下書きをしてから清書するのは面倒くさい」
「下書きって必要?」
そんな風に思うかもしれませんね。

確かに、下書きをするとその分だけ時間がかかるし、顔など描きたい部分をなかなか描けないのももどかしく感じてしまいます。

でも、下書きをするとより思い通りのイラストを描くことができるんです。

今回は、そんな「下書き」について「イラストがよくなる理由」や、「基本的な下書きの描き方」についてご紹介したいと思います。

1.下書きを描くとイラストがよくなる理由は?

下書きを描くメリットは、「構図や体などのバランスを、事前にしっかり調整できる」ということです。

線が綺麗か汚いかは、イラストの印象を大きく左右します。
そのため、清書では綺麗な線を描くことに集中したいものです。
でも、下書きを描かずにいきなり清書をすると、

・綺麗に線を描く
・構図を調整する
・顔や体のバランスを調整する

といったことを同時に行わないといけません。
この3つを同時に行うのはかなり描き慣れていないと難しく、逆に時間もかかってしまいます。

下書きは、清書の前に「構図を調整する」「顔や体のバランスを調整する」という2つの作業を行う手順です。
この2つの作業を先に済ませておくと、清書の段階で綺麗な線を描くことに集中することができます。

 

2.下書きを描いてみよう!【基本的な下書きの描き方】

それではここからは、実際に下書きを描いていきたいと思います。

【①新しいキャンバスを用意する】

好きなサイズでキャンバスを用意しましょう。

【②下書き用のレイヤーを作る】

キャンバスができたら、下書き用にレイヤーを作ります。

<Q.レイヤーって何?>
A.透明なフィルムのようなものです。
これを重ねていくことで、イラストを仕上げていきます。
あとで見えなくすることもできるので、安心して下書きを描いてくださいね。

▶︎レイヤーについて詳しく知りたい方はこちら
レイヤー機能を使ってみよう

レイヤー名の変更方法

【③下書きを描く】

先ほど作った下書き用のレイヤーに、下書きを描いていきます。
下書きの描き方は人それぞれ違いますが、今回は基本的な下書きの手順「アタリ・ラフ・下書き」を描いていきたいと思います。

【1】アタリを描く

先ほど作った下書き用のレイヤーに、アタリを描いていきます。
色は自由です。
ここでは、このあと描くラフが見えやすいように明るい青で描いていきます。

<アタリってなに?>
画面のどこにどんなものを置くかを決め、「位置取り」をする手順です。
「画面のどの部分にどんなポーズのキャラクターをおくか」「背景のどこに物を置くか」などを、簡単な図形を描いて決めていきます。

また、空間にものをどう置くかだけでなく、体や顔のバランスもある程度決めておく工程でもあります。
よくイラストの描き方の手順として、「素体」を描くと紹介されているのも、このアタリの作業といえます。

【2】ラフを描く

アタリが描けたら、先ほどと同じ手順で新しい下書き用レイヤーを作り、今度はラフを描いていきます。

ペンの色は、見えやすいように先ほどのアタリと違う色を選びましょう。
アタリのレイヤーの「不透明度」を下げると、よりラフの線が見えやすくなります。

<ラフってなに?>

髪型や表情などの服装の細かい部分を決めて、アタリをイラストにしていく手順です。
この段階では、まだ変更する可能性が高いので簡単に描いていきます。

ラフは何枚も描いてOKです。
薄目でぼんやり見ている状態から、はっきりと見える状態にしていくイメージで、だんだん細かい部分をしっかり決めていきましょう。

【3】下書きを描く

ラフが描けたら、さらにもう一枚下書き用のレイヤーを作って、「下書き」を描いていきます。

まず最初にアタリのレイヤーを見えなくし、ラフのレイヤーの不透明度を下げてから描くと、下書きの線がはっきり見えて描きやすくなります。

<下書きってなに?>

下書きは、ラフで簡単に描いた線を清書に近い状態になるまで整える手順です。
ここで描きたい線をしっかり絞っておくと、清書がかなり楽になります。

下書きが描けたら、先ほどと同じように下書きレイヤーの不透明度を下げ、清書していきます。

その後着色してイラストの完成です。

 

3.まとめ

今回は下書きの描き方についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
少し面倒かもしれませんが、下書きをしっかり描いておくことで、清書してから何度も描き直すのを防ぐことができます。

下書き補助機能>

また、メディバンペイントではより下書きをスムーズに行う、オリジナルの下書きレイヤー機能があるのでこちらもご活用ください。

・ 自動選択、バケツツールの範囲指定に影響されない。(下書きレイヤーの線を無視してバケツ塗りできます。)
・書き出し時に下書きレイヤーは自動で非表示されます。

▶︎レイヤーの操作方法についてはこちら!
【Android】レイヤーの操作

【iPhone】レイヤーの操作

これからイラストを描き始める人や、なんだかイラストがうまくいかないと感じている人は、ぜひ一度下書きをしっかりと描くことにチャレンジしてみてくださいね。

(文・絵/sakaki)