自分で一から作ったオリジナルキャラクターを使い、イラストや漫画を描く…。
二次創作では得られない達成感がありますし、自分の考えたキャラクターは愛着が湧きますよね。
オリジナルキャラ作りをしたい!けどなんだか薄っぺらくなってしまう…という方のために、魅力的なキャラ作りのためのポイントをいくつか紹介します。

【キャラクターを考える前の下準備】

●まずは世界観を考えよう!

これ、かなり重要な工程だと思っています。

漫画でもイラストでも共通していますが、キャラの容姿や性格を考える前に、「まずこの絵(漫画)がどういう世界観・設定なのか?」を考えます。

例えば、高校生の女の子のキャラを作りたいとします。


ただ、「制服を着た女の子」とだけ考えて描くと、確かにこれだけでもかわいいのですが、キャラからストーリー性を感じないため、オリジナル感が薄いです。

2枚目の絵は、現実世界と異世界を行き来して活躍している子という設定です。
ごく普通の制服姿と、異世界アイテムのギャップがいい対比を生んでいます。

3枚目の絵は、理系の秀才で実験大好きっ子という設定です。
見た目は至って普通ですが、アイテムでキャラを立たせました。

このように、同じ顔立ち、同じ髪型、同じ服装でも、どういう世界観・設定かによって印象を全く違うものに変えることができます。

イラストの場合、「ただ1枚絵をペラッと描きたいだけだから、そこまで設定を掘り下げなくても良いのでは…?」と思うかもしれませんが、きちんとシチュエーション設定をしておくことで、その後キャラデザを考える時にとてもスムーズにアイデアが出てきます。
ざっくりとでもいいので考えておきましょう。

【キャラの容姿を考えよう】

ざっくりと世界観を考えたら、キャラの見た目を考えていきます。


「シルエットでそのキャラと分かるのがいいキャラクターデザイン」というのがよく言われます。
体型、髪型などで、シルエットにした時もキャラを判別出来ると理想です。

特に、シルエットで差を出しやすいのが「髪」です。
髪型を少し凝って考えることで、その人らしさを出すことができます。


また、人間の場合、年齢や性別、体型でシルエットが変わってきます。
このキャラが何歳くらいなのか?細身か太めか?筋肉質か?身長は?スタイルは?
など、考えて見た目を決めていきましょう。

シルエットが重要だから!といって、必ずしも奇抜な髪型や格好をさせなければいけないという訳ではありません。
最初に考えた世界観に合わなくなってしまったら本末転倒です。

髪が現実ではあり得ない形、長さ、爪がすごく鋭い、などいわゆる二次元的な見た目は、華やかな分、描きたい世界観からずれていると違和感が出てしまいます。

髪や服にワンポイントの飾りをつける、髪色の一部を変える、など、小さな要素でも十分オリジナリティが出ます。

容姿にこれといった奇抜さがなくても、世界観と性格がしっかり練られていれば大丈夫。
むしろギャップを狙う時には「見た目が地味」というのも特徴の一つになり得ます。
何か変わったことをしようと気負わず、気楽に取り組みましょう。

【キャラの性格を考えよう】

容姿がある程度できたら、性格を考えていきます。
ビジュアル作りと同じくらい楽しい所ですね!
特に漫画を描く時は、ここの掘り下げがキャラに深みを持たせる鍵となります!

まず、大まかな性格(属性)を考えます。
明るいのか暗いのか、活発なのか大人しいのか、姉御タイプ、王子様タイプ、など…

その後、細かい肉付けをしていきます。

●ギャップを作って魅力UP!

ただかわいい、ただ強い、だけではなく、表に出ているメインの性格と逆の設定を付けるとキャラクターに深みが増します。
弱み(短所)を設定するのも有効です。

●細かい所まで裏設定をしよう

誕生日・血液型・出身地・家族構成・好きな食べ物…など、プロフィール帳に出てくるような細かい項目も設定すると楽しいです。
例え作品に出てこない部分だとしても、こういった裏設定をしておくと作品を作る上で後々役立つことがあります。
家族構成など、そのキャラの過去や根底に関わる設定は、後々ストーリーを進める上で、そのキャラの言動や行動の背景になったり、裏付けとなるため重要です。

☆キャラ付けの理由を考えよう


ここは重要なポイントです。

「クールで冷酷非情」なキャラがいるとします。
これだけの設定だと、よくいるキャラ付けだな〜ぐらいで終わってしまいます。
このキャラが「なぜ冷酷非情なのか?」を考えます。

「実は超恥ずかしがり屋でクールを装っている」
「過去に大切な人を失くし何も信用できなくなった」
「生まれながら元々感情を持たない特異体質」

パッと思いついただけでもこんなにパターンがあります。

そのキャラがなぜそういう性格なのか、なぜその行動をするのか、その「理由」まで掘り下げます。
これができているかで、キャラが薄っぺらいのか説得力があるのか決まってきます。
自分だけのオリジナルキャラにするため、ここはしっかり考えましょう。

キャラづくりのポイントをいくつかご紹介しました。
掘り下げるほどキャラに愛着がわき、漫画やイラストもより説得力のある作品になります。
ぜひ世界に1人だけのキャラクターを作ってみてくださいね!

(文・絵/はらなおこ)
twitter:@nao_comic