2023.04.21
表情でインパクトUP!ウインクした顔の描き方
表情はキャラクターの魅力を引き出す大切なものです。笑顔・怒った顔・悲しい顔…顔の表情でキャラクターの感情を表すことができるため、イラスト全体の雰囲気を決める大きな要素となります。
そんななかでも、ウインクは特に視線を集める魅力的な表情ですよね。アイドルや女の子のイラストによく使われ、キュートな雰囲気の子や小悪魔女子にはぴったりの表情です。
しかし、いざウインクした表情を描こうとすると「閉じている方の目の位置はどこ?」「目の形は?」と迷ってしまいがちなものです。特にウインクは顔の左右が非対称になる表情なので、描きにくさを感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、私がウインクした顔を描くときに「気をつけているポイント」についてご紹介します!このポイントを押さえれば、ウインクのイラストが苦手な方でも魅力的なイラストを描けるようになります。
ぜひウインクした顔をマスターして、キャラクターの魅力を引き出しましょう!
Index
ウインクのイラストを上手に描くポイントは?
ウインクのイラストを上手に描くには、以下の2つのポイントを重視しましょう。
- ウインクしたときの目の形
- ウインクしたときの目の位置
ウインクのイラストで最も重要なパーツは目です。特に瞑る方を丁寧に描くのがポイントです。瞑るほうの目の形や位置を最適なバランスにすれば、イラスト全体がまとまります。それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
ウインクしたときの目の形は?
ウインクしたときの「目の形」は、笑ったときのような形です。
実際にウインクしてみるとよくわかるのですが、片目だけ閉じるのは自然な状態ではないので、目にぎゅっと力を入れることになります。そのため、頬が少し上がって笑ったときのような目になるのです。イラストでは頬の上がり自体は表現しないことが多いので、目の形がより重要になってきます。
頬が上がり笑ったような目になるウインクは、エネルギッシュで活発なキャラクターに合わせやすい表情です。イラスト全体が明るい印象になるため、楽しさや喜びを表現できる仕上がりになるでしょう。
反対に、ウインクしたときの目の形を「普通に目を閉じたときと同じ形」にすると、なんとなく器用な印象になります。落ち着いた印象になるため、クールなキャラクターやキメ顔のときなどに使える表情です。イラスト全体が穏やかな仕上がりになるため、かっこよい雰囲気になります。
描きたいキャラクターの設定やイメージに合わせて、ウインクの目の形を変えてみてもいいかもしれませんね。
ウインクしたときの目の位置はどこ?
ウインクした顔を描くときは、片目だけ目を瞑るので「どの位置に閉じた目を描いたらいいの?」と迷ってしまいますよね。
目の位置に迷ったときは、ついアイラインの位置に合わせて描きたくなってしまう方が多いでしょう。しかし、アイラインは目の開閉や表情によって位置が変わってきます。そのため、描くイラストによって最適な位置を決める必要があり、描くのが難しくなってしまいます。
上の画像はある程度バランスが取れているため一見するとよさそうなイラストに見えるのですが、さらに細かい表情設定にしようとしたりアングルを変えようとしたりすると最適な位置を決めるのが大変です。
ではどうやって目の位置を決めたらいいのでしょうか。おすすめの方法は、「目頭の位置を合わせる」というやり方です。目頭は目を開けたり閉じたりしても位置が変わらないので、目頭の位置を合わせておけば目の位置が大幅に崩れることはありません。
ウインクした顔を描くときは、まず開いている方の目を描いて目頭の位置を確認し、それに合わせて瞑る方の目を描くのがおすすめです。目の形や絵柄に関わらず、目頭が同じ高さにくるように合わせると、両目がバランスのよい位置にきます。
眉毛は目に合わせる?合わせない?
片目を瞑ると、眉毛が連動して動きますよね。
イラストでもウインクをするときに眉毛を動かす場合は、「瞑るほうの目の眉毛」を少し下げましょう。眉頭は動かさず眉尻だけをわずかに下げるのも良いですし、眉全体の位置を下に下げるのもおすすめです。
ただ、ウインクするときに眉毛が動いていても、「動きが目立たないこと」や「眉毛が髪で隠れてしまうこと」もあるので眉毛は動かしても動かさなくてもOKです。ぜひキャラクターの特徴や好みに合わせて眉毛を描いてみてくださいね。
実際にウインクした顔を描いてみよう
それでは、実際にウインクした顔を描いてみましょう。手順は以下のとおりです。
- 開いている方の目を描く
- 瞑るほうの目を描く
- 残りの顔パーツを描く
基本的には目の位置を間違えずに描ければよいバランスで描けます。詳しい描き方を見ていきましょう。
開いている方の目を描く
まずは開いている方の目を描きます。このとき、次の工程で「瞑っている方の目の位置」をスムーズに決めることができるよう、「目頭がどの位置にあるか」を意識して描いておくのがおすすめです。
目頭の位置を意識すると、ウインクした顔を描くときだけでなく「白目の部分を塗るとき」にも迷いにくくなります。また、「目の構造」を意識して描くとイラストに説得力が出るので、この機会にぜひ「目頭の位置」や「目の構造」を意識する癖をつけてみてくださいね。
目の描き方については、こちらの記事も参照してみてください。
瞑る方の目を描く
次に、目頭の高さに合わせて閉じている方の目を描きましょう。今回は目をぎゅっと閉じている状態を描きたいので、目尻を少し上にして笑っているような目を描きます。上向きにアーチができるように描いていくのがおすすめですが、あまり婉曲させないようにするのがポイントです。
また、目元の描写にも注意してみましょう。実際に片目をぎゅっと瞑ると力が入り、目元にしわができます。リアル調のイラストを描く場合は目元の力加減の描写を細かくする必要がありますが、アニメ風のデフォルメされたイラストの場合はあえて描き込まず省略する方が可愛らしいウインクになります。
残りの顔パーツを描く
鼻や口を描いたら完成です!可愛い印象にしたいときは、鼻をあまりリアルに描き込まずデフォルメしたシンプルな表現にしてみてくださいね。
まとめ
ここまで、ウインクのイラストの描き方・ポイントについて解説しました。最後にウインクを描くときに気をつけたいポイントをまとめたいと思います。
- 目頭の位置を合わせて目を描く
- 目は基本笑っているような形にする
目頭の位置は、両目とも合わせるようにしましょう。目頭を同じ高さにすることで、どのアングルでもバランスのよいウインクのイラストを描けます。
また、目は笑っているような形でアーチを描くようにします。明るくエネルギッシュな雰囲気にしたいときはアーチを上向きに、落ち着いたクールな印象にしたいときはアーチを下向きにするのがおすすめです。
ウインクのイラストは、可愛いシーンでもかっこよいシーンでも使える万能なイラストです。ぜひこの2つのポイントを参考に、ウインクをした顔を描いてみてくださいね!
(文・絵/Amane)
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