2023.11.01
【イラストの描き方研究】上目遣いしている女の子を描いてみよう!
上目遣いをしている女の子は、なんだかかわいく見えますよね。
「上目遣い」は、女の子をかわいく見せてくれるポーズの1つです。
上目遣いでじっと見つめられるとついそちらを見てしまうので、イラストとして描くと、見ている人の視線をぐっと惹きつけることができます。
しかし、いざ上目遣いの女の子を描こうとすると、
「なぜか上目遣いに見えない」
「ただ上を見ているだけに見える」
「睨んでるみたいになってしまった」
という方も多いのではないでしょうか。
上目遣いのポーズは、ただ目を上に向ければいいというわけではないので、描き方に迷う方も多いようです。
そこでここでは、「上目遣いを描くときの3つのポイント」をご紹介します!
3つのポイントを意識して描くと、上目遣いをしているキャラクターを簡単に描くことができるので、「上目遣いの女の子を描きたい」「上目遣いがうまく描けない」という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
Index
上目遣いをするとかわいいのはなぜ?上目遣いにはどんな意味があるの?
上目遣いのイラストを描くためには、上目遣いしているときの「顔の向き」や「目」がどんなふうになっているのかを知ることが大切です。
上目遣いとは、顔を上に向けず目線だけ上に向けるポーズのことを指します。つまり、
・顔:前か少し下を向いている
・目:上を向いている
というのが上目遣いのポーズなんです。
たったこれだけのポーズなのに、女の子が上目遣いをしているとなんだかかわいく見えますよね。
これはなぜかというと、上目遣いをすると女の子を見る側は「子供を見おろすとき」と同じような視点になるので、女の子を守ってあげたくなるのだそうです。
また、上目遣いをすると目が大きく見えて幼い印象になるので、かわいく見えるのだとも言われています。
上目遣いをするときは「甘えたい」「頼りたい」といった心理が隠れていることが多いそうですが、「恥ずかしいけど何かを伝えたい」といったシーンにも効果的です。
また、同じ上目遣いでも表情を変えると「攻撃的」「挑発的」な印象にすることもできるので、シーンに合わせていろいろな表情を描き分けてみましょう。
もちろん、上目遣いが似合うのは女の子だけではありません。
上目遣いはかわいい男の子やかっこいい男性にも似合います。
かっこいい男性が上目遣いで甘えたいような表情をすると、ギャップが魅力的ですよね。
そんなふうに、上目遣いはいろいろなキャラクターに似合うポーズなので、ぜひ好きなキャラが上目遣いしているシーンをイラストにしてみてくださいね。
上目遣いを描くときのポイント① 輪郭をシャープに描こう
それでは、ここからは上目遣いを描くときの3つのポイントについてくわしくご紹介します!
上のイラストを作成しながら、どんなところに注意したらいいのかを解説していきますね。
まず最初に注目したいのが「顔の輪郭」です。
上目遣いをしているとき、顔は前か少し下を向いていて、カメラはそれを斜め上から見ている状態です。
箱で考えるとわかりやすいのですが、物体は斜め上から見ると地面側が少しだけ細く見えます。
これと同じで、顔も斜め上から見ると輪郭が少しシャープに見えます。
そのため、上目遣いのポーズを描くときは輪郭をいつもより少しだけ細めに描きましょう。
あまりシャープにしすぎるとキャラクターの顔の形が変わってしまうので、ほんの少し細くするだけでかまいません。
全体的に顎に向かって細くなるようなイメージで描いてみてくださいね。
上目遣いを描くときのポイント② 顔のパーツは全体的に下に描こう
輪郭が描けたら、今度は顔のパーツを描いていきます。
このとき意識したいのは「顔のパーツの位置」です。
顔を斜め上から見る「俯瞰(フカン)」のアングルだと、顔のパーツはやや下に寄ります。
上目遣いのポーズもこの「俯瞰(フカン)」のアングルになるので、目・鼻・口などの顔のパーツは少し下に寄せて描きましょう。
顔がうつむくほど顔のパーツは下に寄っていきますが、上目遣いのポーズではそれほどうつむかないので、「顔のパーツをいつもより少しだけ下に描く」くらいでOKです。
どのくらいパーツを下げればいいのかわからない場合は、「鼻〜口の距離の半分くらい」を目安にしてみてください。
「移動・変形ツール」を使って顔のパーツを少しずつ下げていくと調整しやすくなるので、違和感のない位置を探してみてくださいね。
顔のパーツの位置を下げて違和感があるときは、目の形を少し変えると上目遣いをしているように見えやすくなります。
●上目遣いの目を描くときのポイント
上目遣いしているときは、カメラ(視点)の位置は顔の斜め上になります。
目を斜め上から見ると、上のアイラインのカーブは少し緩やかになって真っ直ぐに近づきます。
そのため、上目遣いをしているイラストを描くときは、上のアイラインのカーブをいつもより少し緩やかに描きます。
アイラインのカーブは、うつむき加減やカメラの位置によって変わります。
目を見る位置が上になるほどカーブはなだらかになり、真上に近くなるほど下向きのカーブになっていきます。
描きたいアングルや顔の向きによって、アイラインのカーブを調整してみてくださいね。
上目遣いを描くときのポイント③ 前髪の生え際やつむじはいつもより下に描こう
顔のパーツが描けたら、今度は髪を描いていきましょう。
上目遣いしているときは顔を斜め上から見ている状態なので、「前髪の生え際」や「つむじ」がいつもよりよく見えるようになります。
これをイラストとして描くときは、前髪の生え際やつむじを「前を向いているときよりも下に」描きます。
髪が描けたら、最後に色を塗っていきましょう。
鼻から下あたりにエアブラシで「肌の影」を薄くした色を入れると、立体感を出すことができます。
これで上目遣いをしている女の子の完成です!
【まとめ】上目遣いはかわいい女の子にもかっこいい男の子にもおすすめ!
最後に、上目遣いのイラストの描き方をまとめたいと思います。
①輪郭をシャープに描く
・輪郭をいつもより少し細めに描く。
②顔のパーツは全体的に下に描く
・顔のパーツは輪郭の下の方に少しだけ寄せる
・上のアイラインのカーブは控えめに描く。
③前髪の生え際やつむじはいつもより下に描く
・顔のパーツにあわせて、髪の生え際やつむじをいつもより下に描く。
この3つのポイントを意識しながら描くと、いつもより簡単に上目遣いのキャラクターを描くことができるのではないでしょうか。
今回は正面から見た上目遣いのイラストの描き方をご紹介しましたが、顔が斜め横を向いているイラストでも基本は同じなので、応用して描いてみましょう。
上目遣いはかわいい女の子だけでなく男の子にも似合う魅力的なポーズなので、この機会にぜひチャレンジしてみてくださいね。
また、メディバンペイントのトレス素材のうち、下の3つは顔が少しうつむいているので、上目遣いのイラストを描く練習に使えるかと思います。
「立ちポーズのキャラクター(斜め)」
「立ちポーズのキャラクター(正面)」
「3人組のキャラクター」
このほかにも、メディバンペイントにはさまざまな素材やブラシがあるので、よかったらぜひチェックしてみてください!
(文・絵/Amane)
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