2019.08.30
ペタン座り(女の子座り)の描き方
正座や長座など、座り方にはさまざまな種類がありますが、そのなかでも、とくに女の子の魅力を引き出すことができるのが「ペタン座り」でしょう。ペタン座りは「女の子座り」や「あひる座り」とも呼ばれ、この座り方にすると、キャラクターの女の子らしい愛らしさがアップします!
ですが、いざイラストにしてみようとすると、けっこう難しいのもペタン座りの特徴。
とくに「足の形がちょっと複雑そう……」と手が止まってしまうかもしれません。それに、女の子特有の体の柔らかさやポーズのキュートさを表現するのも、なかなか難しそうに思えますよね。
ペタン座りのイラストを描くときはどんなふうに描いたらいいのか、また、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?
そこで今回は、ペタン座り(女の子座り)のイラストを描くときの注意点や描き方のポイントなど、ペタン座りの女の子をかわいらしく描くための方法をご紹介します。
難しそうに見えるペタン座りもポイントを理解してしまえば、今よりずっと簡単に描けるはず!ぜひ実践してみてくださいね。
Index
ペタン座りで足を描くときに意識したいこと
ペタン座りのイラストを描くとき、一番難しそうに感じるのはやはり足でしょう。しかし、ペタン座りでは足の描き方がポイントとなるため、足の描き方をマスターする必要があるのです。まずは、ペタン座りのイラストで足を描くときに意識したいことから紹介していきます。
足は見る角度や曲げ方によってパースがかかり、遠近感によって見え方が変わってきます。
そのため、足を見たままとらえてイラストにするのは難しく、どんな風に描いたらいいのか迷ってしまうと思います。
足が描きにくいと思っている方は、全体を一度に描こうとしているのではないでしょうか。
そんな方は、足を描くときに、足を太ももや膝、ふくらはぎなどを別々のパーツとしてとらえる方法をやってみましょう!
上のイラストのように、足全体を人形の足のようにパーツの集合体としてとらえます。膝をボールと考え、そこから膝上と膝下に円柱が糸で繋がっているようにイメージしてみてください。膝上や膝下を円柱だと考えると、向きを変わっても形がわかりやすくなるはずです。
ペタン座りのイラストを描いてみよう!
それでは、実際にペタン座りの女の子のイラストを描いていきましょう!
ペタン座りのイラストでは、はじめにポイントとなる足を描き、それから上半身を描いていきます。
ペタン座りの前にまずは正座を描いてみる
ペタン座りのイラストを難しいと思っている方は、まず正座している姿から描くようにしてみましょう。ペタン座りは、正座から足を両サイドに崩した座り方です。
最初からペタン座りのイラストを描こうとして失敗してしまう場合、はじめに正座を描いてみるとイメージが湧きやすくなると思います。
正座は、膝上と膝下が膝のボールを接続部分として上下に折りたたまれた状態です。正座のときはお尻の下にあった足が、ペタン座りだと両サイドへと移動します。そのため、ペタン座りでは正座よりもお尻の位置が下がり、膝上・膝下と同じ高さになります。
足の開き方
ペタン座りの足を描くとき、とくに注意が必要になるのが足の開き方です。開いた足を描くときはアルファベットの「W」を意識しましょう。ペタン座りの足は、女の子の膝下部分を両サイドへと開きますが、これを上から見ると、Wの文字に見えます。
違う視点からペタン座りを描いた場合でも、角度が変わるだけで、Wの文字は変わりません。ペタン座りのイラストを描く際は、足は常にWの形になるということを意識しましょう。
ペタン座りを違う角度で描きたいときは、その角度で見るとWがどんな風に変形するかをイメージすると、描きやすくなります。
ペタン座りの足に肉付けをしていこう
アタリがとれたら、足の肉付けをしていきましょう。これまでは、ボールや円柱として見てきた足ですが、肉付けをするときは、人物の特徴を意識して上手く体のラインを描いていく必要があります。
ぽっちゃり型なら少し肉付きが良いように、痩せ型ならほっそりと描いていくといったように、自分がどんな女の子を描きたいかをイメージしながら、体型によって足の厚みを調整していきましょう。
下の絵では、上の絵よりも右側のふくらはぎをやや細くしています。上のペタン座りと比べてみるとどのような違いがあるでしょう。下のほうが女の子らしい体つきに見えませんか?
ペタン座りのイラストでは、膝上と膝下の開く角度が小さいほど、ふくらはぎの上部と太ももが密着していきます。そして、膝上と膝下がくっついているほど、体を柔らかく見せられます。女の子らしいラインが表現でき、かわいい座り方に見えやすくなるのです。
描くときには、お互いの肉が押し合っていることをイメージしてみてください。より女の子らしい柔らかさを出せるようになると思います。
ペタン座りをするときの姿勢
足が描けたら、次はキャラクターの姿勢を決めていきましょう。ペタン座りをするときは、手をつく場所によって姿勢が変わってきます。姿勢によってさまざまなシチュエーションや人物の性格まで表現できるので、いろいろなポーズを試してみましょう!
以下では、ペタン座りのいろいろなポーズの描き方をご紹介します。
▸女の子の体を魅力的に描く方法はこちら
【初心者向け】女の子の体を魅力的に描く方法!
1、両手を後ろにつく
両手を後ろについた状態。ペタン座りでは標準的といえる姿勢です。手をお尻よりも後ろについた姿勢では、体もやや反り気味になります。お腹から胸を反らせて、重心をやや後ろにもっていくイメージで描いていきましょう。
2、手を前につく場合
今度は反対に、両手を前についた姿勢です。手を太ももの間に入れて、少し恥ずかしがっているようなポーズにしたいのであれば、手は前にもってくるほうが良いでしょう。
手を体の前につく場合は肩が前に行くので、上半身はやや前かがみになります。ここから、さらに背中を丸めて猫背の状態にすると、リラックスしていてラフな印象に仕上がります。
3、胸を張ってさらに女の子らしく
もっと女の子らしさをプラスしたいときは、手をさらに前について、胸を少し張るといいでしょう。こうすると、女の子らしい腰のラインと胸のラインをしっかりと描けるようになります。さらに、顔を少し下に向けて、肩は上げ気味にすると、より恥ずかしがっている感じが出て、かわいらしさも引き立つでしょう。
4、背中を反らせてセクシーに
かわいさだけでなく、やや色っぽさも出したいのであれば、さらに背中を反らしてみると良いでしょう。胸と背中の反りを強くすると、胸とお尻の丸みが強調されます。そうすると、女性らしい身体のラインがより出るので、ややセクシーな印象に仕上げられると思います。姿勢を描いたら、ポーズに合った表情をつけてあげたいところですね。
▸かわいい女の子を描く方法はこちら
初心者でも簡単!かわいい女の子のイラストを描く方法【顔編】
ペタン座りをもっと上手く描くには
ここまで紹介してきたのは、すべて、ペタン座りの女の子を斜め右前から見たときのイラストです。同じペタン座りでも、別の角度から見ると、描き方が大きく変わってきます。
正面から見たときや横から見たとき、後ろから見たときはどうなるか。女の子が何かを手に持っていた場合はどんな風に描けばいいのかなど、いろいろ試していくと表現の幅が広がり、描けるポーズも増えていくでしょう。
でも、他の角度だと、また一段と難しそうでどうやって描けばいいのかわからない……。そんなときは実際のモデルを観察してみましょう!人物のポーズを描くときは、実物を参考にしたほうが上手に描けるようになります。
自分や友達、家族など、身近な人にポーズをとってもらい、写真に撮って、それをもとにイラストを描いてみましょう。足の形や体のラインなども実物を見て描いたほうが理解しやすくなります。
写真なら、動かないので落ち着いて参考にできますし、人物の姿勢だけでなく肉の形がどう変わるかも確認できるメリットがあります。
ほかには、美術で使うデッサン人形を利用してみるのもおすすめです。人形なので、肉感まではわかりませんが、さまざまな角度から見ることができるので、視点による見え方の違いをよく理解することができるでしょう。
最近では、デッサン人形のポーズを作れるアプリも登場しているので、探してみてくださいね。
まとめ
本記事では、ペタン座りの女の子のイラストをかわいく描く方法をご紹介しました。
ペタン座りのイラストを描くときのポイントは、
・足はパーツ(ボールと円柱)で捉える。
・ペタン座りで足の形はアルファベットの「W」になる。
・手をつく位置や姿勢でポーズにさまざまなバリエーションが生まれる。
です。
ペタン座りは一見すると、なかなか難しそうですが、キャラクターの女の子らしさやかわいさを引き出してあげられる魅力的な座り方です。
ぜひ、記事で紹介したポイントを押さえ、写真やデッサン人形なども使って自分なりに研究をし、かわいいペタン座りの女の子を描いてみてください。
\ 使い方記事の要望を受け付けています /