2021.03.26
【初心者向け】アタリを描いてクオリティUP!③アタリの肉付けってどうやるの?【スマホ向け】
イラストを描くとき、アタリを描いたら今度はそれを肉付けして、人間の形にしていく必要があります。
「アタリを肉付けする」というと、なんだか難しそうですよね。
イラストを描き始めたばかりだと、「アタリを描いたけど、そこからどうやって人間にして行けばいいのかわからない」と戸惑う人は多いようです。
そこで今回は、一番シンプルな棒人間タイプのアタリを肉付けする工程をご紹介していきたいと思います。
▶︎棒人間タイプのアタリの描き方や、体のバランスについて詳しくはこちら
「【初心者向け】アタリを描いてクオリティUP!②体のバランスと基本的なアタリの描き方【スマホ向け】」
Index
1.平面的なアタリを立体的にする
それでは、実際にこちらの棒人間タイプのアタリを肉付けしていきたいと思います。
肉付けしていく工程でまず最初に行うのが、平面的なアタリを立体的にしていくことです。
棒人形を人形タイプのアタリにするイメージで、「円柱」や「球」といった単純な形を使い立体感を出していきましょう。
【棒人形タイプのアタリを立体化してみよう】
①頭〜胴体を立体的にする
レイヤーは分けずに、棒人間タイプのアタリと同じレイヤーに描いていきます。
今回、首は短い円柱、肋骨部分はやや平たい円柱で描いていますが、ブロックで描く描き方もあります。
最初は両方の形で描いてみて、どちらが立体化しやすいか比べるのもいいかもしれませんね。
②手足を立体的にする
肩や関節は球体に、それ以外の部分は円柱にしていきます。
パーツの繋げ方が分かりにくい場合は、骨を意識するといいかもしれません。
【立体化するときに意識したい2つのこと】
棒人形タイプのアタリを立体化するときに、意識したいポイントが2つあります。
<アタリを立体化するPoint①:体の凹凸は気にしない>
この段階では、「単純な図形で立体化する」ことに集中したいので、体の凹凸を気にせずに描いていきましょう。
先に「立体化する」ことで体のアウトラインを描いておき、「凹凸をつける」という作業を後から行うことで、描きやすくなります。
※描き慣れてきた人は、棒人形に直接肉付けして凹凸をつけていってもOKです。
あなたの描きやすいようにアレンジしてくださいね。
<アタリを立体化するPoint②:ポーズやアングルによる見え方の変化に注意する>
今回は真正面からのアングルでしたが、俯瞰やアオリなどアングルが変わると物の見え方が変わります。
そのため、大きくアングルを変える場合は、物の見え方がどんな風に変化するかを意識しながら描いていきましょう。
2.肉付けして体に凹凸をつける
アタリを立体化できたら、今度は肉付けをして「筋肉や骨によってできる凹凸」をつけていきます。
最初は、以下のように基本的な凹凸のつき方を覚えて描くだけでも、十分人間らしくなると思います。
よりリアルに描きたい場合は、骨格や筋肉のつき方を知っておくといいと思います。
筋肉のつき方を知ると、動きが大きいポーズでも体の凹凸を描きやすくなります。
【肉付けして凹凸をつけてみよう】
先ほど立体化したアタリに肉付けして、凹凸をつけていきましょう。
①上半身を肉付けする
②下半身を肉付けする
※全体の工程で言えることなのですが、アタリは絶対ではないので、描いてみて後から「この部分おかしいな」と感じたら直していきましょう。
これで肉付けが完了しました。
3.ラフ・線画・着色で完成
肉付けができたら、ラフを描いて衣装や髪型などを決め、線画・着色の工程を済ませたらイラストの完成です。
ラフや線画の詳しい描き方は、次回詳しくご紹介したいと思いますので、よかったらそちらも参考にしてみてくださいね。
(文・絵/sakaki)
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