2021.03.31
男女の描き分け(その⑦ ポーズ・しぐさ)
これまでは外見の特徴を工夫することで、男女を描き分けてきました。
しかし今回のテーマである「ポーズ・しぐさ」はキャラクターの心(こころ)を表現するためのものです。
より男らしく女らしく描くためには….性格・精神状態・癖など、心(こころ)を表現することのできる「ポーズ・しぐさ」の技術はとても重要でしょう。
それでは男女別に紹介していきます。
まず女性のポーズからです。
よく言われるのは”S字カーブ”を体に組み込むのを意識すること ですが、適用できるポーズも限られるので、それを鵜呑みにすると混乱してしまうと思います。
ですから分かりやすいように、もっとシンプルなものを紹介しましょう。
それは「体の内側に向かうこと」です。
…どういうこと?と思いますよね。
それでは図で説明します。
矢印の方向に注目してください、
足先が重心へ、腕の方向が体の内側に向かっていることが分かります。
手や上腕にかかる力の方向のほか、顔の角度も「体の内側に向かっている」感じがすると思います。
このように女性は、体の各部位を「体の内側に向けて力をかけている」ことが多く、そういったしぐさを集めたポーズが、”女性らしいポーズ”とされる訳ですね。
では次に男性のポーズです。
これまでの本シリーズで、何度も書いていることですが、男性らしさというのは「直線的」であること。
これは念頭においてください。
▼紹介している記事はこちら▼
『男女の描き分け(その④ 体のシルエット)』
そしてポーズに関して重要なのは「体の外側に向かうこと」でしょう。
矢印の方向に注目してください。
足先が外側へ向かい、ワキの下や脚の間にスキマができることが分かります。
手や上腕、顔の位置は、女性と比べ体から離れています。
男性は体の部位を、体の外側に離していることが多い。
つまり、イメージとしては「体を広げている」とも言えます。
今回のポイントを簡単に言い換えると、
女性は体を小さく見せようとする
男性は体を大きく見せようとする
というわけですね。
「ポーズ・しぐさ」はかなり応用の範囲が広いので、今回紹介したポイントで全てをカバーできる訳ではないですが、少しでも理解が深まればと思います。
お疲れ様でした。
第7回「ポーズ・しぐさ」読んでくださって、ありがとうございます。
次回はついに最終回です。
いままで紹介してきた「男女の描き分けポイント」を活用し、キャラクターを生み出すための解説を行います。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ♪
(文・絵/飴ノ山)
▼関連記事リンク▼
『男女の描き分け(その① 顔のパーツ)』
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