2021.04.26
【初心者向け】線画を描いてみよう①基本的な描き方と5つのポイント【スマホ向け】
イラストの輪郭を形作る線画は、イラストにとってとても大切なものです。
今回は、そんな線画の「基本的な描き方」と「描くときに意識したい5つのポイント」についてご紹介したいと思います。
Index
1.線画を描く準備をしよう
線画を描き始める前に、まずは線画を描く準備をしていきましょう。
①下書きと線画用レイヤーを準備する
まずは線画の下書きを準備しましょう。
下書きが準備できたら、線画用に新しいレイヤーを作ります。
②手ぶれ補正設定をしよう
線を描いてみて、ブレが気になる場合は「手ぶれ補正」を使いましょう。
手ぶれ補正を使うと、線のブレを抑えて綺麗な線を描くことができます。
手ぶれ補正のやり方について、詳しくはこちら
▶︎基本ツールを覚えよう
③ペンの種類を選ぼう
手振れ補正ができたら、線画に使いたいペンを選びましょう。
「ペン」や「Gペン」「丸ペン」「ペン(入り抜き)」がスタンダードですが、水彩や手書きっぽさを出したい場合は、「鉛筆(ざらざら)」や「シャープペンシル」など描きたいイメージにあったものを選んでみてください。
鉛筆(ざらざら)など、もともとブラスパレットの中に入っていないブラシツールは、無料でダウンロードして使用することができます。
<ダウンロードのやり方>
①ブラシツールをタップします。
②「+」をタップします。
③「ブラシ追加」をタップします。
④好きなブラシを選んだら、「保存」をタップします。
⑤選んだブラシが「ブラシ選択」画面の一番下に追加されているので、これを選択して使用します。
2.線画を描いてみよう
線画を描く準備ができたら、実際に線画を描いていきましょう。
<1.顔を描く>
輪郭線は太く、顔のパーツは少しだけ細くして線を描きます。
<2.髪を描く>
髪の輪郭となる部分は太く、内側の髪の束は細く描きます。
<3.体(服)を描く>
先ほどと同じように、輪郭線は太く、シワなどは細い線で描きます。
また、線が交差するところには小さいベタを入れていきます。
<4.小物を描く>
今回はうさぎのぬいぐるみです。ふわふわした質感を出すために、少し毛羽立たせていきます。
髪飾りの花もここで描いていきます。
これで完成です。
モノクロで仕上げる場合は、これに黒やグレーを塗ったりトーンを貼ったりしていきます。
3.線画を描くときに意識したい5つのポイント
線画を描くときには、知っておきたい5つのポイントがあります。
タッチによってこのポイントを使わないこともありますが、基本的な描き方として知っておくと便利なポイントなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【Point1:輪郭線は太く、内側の線は細く】
線画を描くときは、輪郭線(主線)を太い線、その内側にある線(副線)は細い線というように、線に強弱をつけると画面にメリハリが出ます。
【Point2:光が当たっているところは細く、影になっているところは太く】
線の太さを変えると、光の当たり具合を表現することができます。
光源の光を強くする場合は、この表現をイラストでも取り入れます。
【Point3:線が交差するところには小さくベタを入れる】
線が交差しているところ(物が重なっているところ)には、小さな影を入れるイメージでベタを入れます。
こうすることで、より立体感のある線画にすることができます。
【Point4:近いものは太く・遠いものは細く】
近くにあるものほどしっかりと見え、遠くにあるものほどぼんやり見えます。
これと同じイメージで、近くにあるものの線は太く、遠くにあるものの線は細く描いていきましょう。
【Point5:レイヤーを分けて描く】
線画は、髪・顔・体などパーツごとにレイヤーを分けて描くのがおすすめです。
分けて描くと、パーツが交差している部分も修正しやすくなります。
4.ラフは上手くいったのに線画が上手くいかない
「ラフは上手くいったのに、線画になるとなんだか味気ない」
そんなときは、線の勢いと強弱が弱くなっているのかもしれません。
ラフのときは粗く描くので、自然と線に勢いや強弱がつきます。
反対に、線画を描くときは丁寧に描こうとして緊張するので、線の勢いや強弱が失われてしまいがちです。
線に勢いがなくなると線がブレやすくなり、強弱がついていないと平坦で単調な線画になってしまいます。
線画を描くときは、綺麗に描こうと意識しすぎないことが大切です。
デジタルイラストには、アンドゥ(一つ前に戻る)やリドゥ(一つ先に進む)もあるので、緊張せずのびのび描いていきましょう。
(文・絵/sakaki)
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