2021.07.19
初心者でも簡単!かわいい女の子のイラストを描く方法【顔編】
かわいい女の子を描きたいのに、思ったように描けなくてお悩みではありませんか?
特に顔はそのキャラクターの印象を決める重要な部分。
ポイントを押さえていないとかわいい女の子を描くのは難しいです。
この記事では、初心者の方でも簡単にかわいい女の子のイラストを描く方法を解説します。
「メディバンペイント」の便利なツールも紹介するので、ぜひダウンロードして記事を読みながら実践してみてください。
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Index
かわいい女の子を描くときの5つのポイント
女の子をかわいく描きたいときには、いくつかの基本のポイントを押さえることが大切です。
ここではかわいい女の子を描くときの5つのポイントについて解説します。
今までの女の子の描き方を思い返しながら、どのように改善すればいいのか確認してみましょう。
1.顔の輪郭は「丸み」を意識する
かわいい女の子を描きたいときは、顔の輪郭を描く際に「丸み」を意識してみましょう。
一般的に「かわいい」と言われるキャラクターの顔の輪郭は丸く描かれていることが多いです。
特に頬はふっくらと丸く描かれています。
これは丸みのある輪郭の方が幼い印象を与えやすく、幼い顔をかわいいと感じる人が多いからです。
大人と赤ちゃんの顔を思い浮かべてみると、イメージしやすいかもしれません。
大人の顔は丸というよりも縦に長い楕円形に近く、顎などやや角ばっている部位もあります。
一方、赤ちゃんの顔は丸く、顔全体がふっくらしています。
比べてみると、大人よりも赤ちゃんの顔の方が「かわいい」と感じる方が多いはずです。
2.顔のパーツは下側に配置する
顔のパーツの位置によっても顔の印象が変わります。
かわいい女の子を描きたいときは、目や鼻、口などのパーツを顔の下側に配置しましょう。
顔のパーツを下側に配置すると、顔全体を見たときに幼い印象を受けやすいです。
かわいい女の子を描きたいときは輪郭の丸みと併せて顔のパーツの配置にも気を付けると、よりかわいい顔が描けるはずです。
3.目の形で個性を持たせる
キャラクターに個性を持たせるには、目の形に変化をつけてみましょう。
目の形は丸かったり、たれ目だったり、つり目だったりとさまざま。
優しい雰囲気の女の子にしたいなら丸いたれ目に、凛としたかわいい女の子が描きたいならつり目気味に描くと良いです。
また併せて意識したいのが目の大きさです。
顔全体を見たときに目が大きいとかわいい印象を受けやすいです。
どのような目にするとしても、目はやや大きめに描きましょう。
4.鼻は「描かない」か「点」で描く
鼻は高いよりも低い方が幼く見えてかわいい印象になります。
くの字にしっかり描いてしまうと鼻が高く見えてしまうので、かわいい女の子の鼻は描かないか、点で描いて低く見せると良いです。
また先ほど顔のパーツは全体的に下側に配置した方が幼く見えると説明しましたが、鼻を描くときは他のパーツとのバランスを見つつ、アタリの線よりやや上側に描くと低く見えやすいのでおすすめです。
鼻の位置は人によって好みの分かれる部分です。
高さを変えて何度か試し描きをして、好みの位置を見つけてみてください。
5.眉毛や口の形で表情をつける
眉毛や口はキャラクターに表情をつけるのに重要なパーツです。
表情が豊かなほど幼い印象になるので、かわいい女の子を描くときは表情を少し大げさに描くのもテクニックの一つです。
眉毛は位置によってキャラクターの雰囲気が変わるパーツです。
眉毛と目の距離を離せば柔らかくかわいらしい雰囲気に。
反対に目との距離が近いと、やや強気でキリッとした印象になります。
眉毛の基本の描き方は山なりの曲線です。
しかし、描きたい表情によって描き方は変わります。
例えば眉頭から顔の外側に向かって下方向に描けば困っている表情。
眉頭から顔の外側に向かって上方向に描けば怒っている表情になります。
口を描くときも同様で、描き方によって表情が変わります。
笑顔を描きたいなら口の形はU字に。
不機嫌な顔を描くならへの字の口を描きます。
叫んでいる顔は、大きい丸い口を描くことで表現できます。
表情豊かな女の子を描くなら、口の大きさをややオーバーに描くと良いです。
ここで、自分がよく使うかわいい表情を作り出すテクニックをいくつか紹介します。
正面を向いている女の子の顔の描き方
ここまでに紹介したかわいい女の子を描くときのポイントを意識しながら、正面を向いている女の子の顔の描き方について解説していきます。
今回は「メディバンペイント」を使用します。
女の子の顔を描くときに役立つおすすめのツールの使い方も紹介しますので、記事を読みながら実際に使ってみてください。
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1.顔のバランスのアタリを描く
キャラクターの顔を描くときには、はじめにアタリを描きます。
アタリとは、描きたいキャラクターの大きさや構図を円や楕円などで大まかに描いたものです。
アタリを描くことで顔の大きさや各パーツの位置がイメージしやすくなります。
慣れていないと顔のパーツのバランスが崩れてしまいがちです。
アタリの時点である程度イラストの完成系をイメージしながら描いてみましょう。
▼【初心者向け】アタリを描いてクオリティUP!①初心者におすすめの描き方は?【スマホ向け】
かわいい女の子の顔を描くときは、まず顔の大きさの円を描きます。
円はフリーハンドで描いても良いですが、きれいに円を描きたい方は「図形ブラシツール」の「円形」を選び、「縦横比を固定」にチェックを入れると簡単に描けます。
円が描けたら、十字線で円を4等分にします。
続いて円の半分より下の部分をさらに縦に4等分にして、目と鼻、口のアタリをつけます。
2.丸みを意識して輪郭を描く
輪郭は最終的には髪で隠れてしまいます。
しかし頭の頂点から顎までを下書きしておくと、頭の形を意識できるので髪も描きやすくなります。
慣れるまでは、最終的に見えなくなってしまう部分の輪郭もしっかり描くのがおすすめです。
1で描いたアタリはあくまでも目安です。
アタリの円に沿って輪郭を描くのではなく、円の中に輪郭の線が収まるように描きましょう。
アタリの円の上側で十字線と交わる点が頭の頂点です。
アタリの縦線を基準に左右対称になるように輪郭を描いていきます。
人の頭の形は、頭の頂点からおでこの高さまで外側にやや張っています。
おでこに丸みを持たせて、鼻の高さでやや内側にくびれさせます。
頬に膨らみを持たせたら、顎先まで線をつなげます。
顎先にも丸みをつけると幼くかわいい印象になります。
線は真っ直ぐにならないよう、丸みを意識して描くのがポイントです。
3.アタリに沿って各パーツを描く
輪郭が描けたら、アタリに沿って各パーツを描き込んでいきます。
各パーツの描き方について解説していくので、一つ一つ確認していきましょう。
目の描き方
目は好みによって、アタリの横線が目の中心を通るように描いたり、アタリの線よりやや下側に描いたりします。
左右の目の距離は、間にもう一つ目が入る程度のスペースを空けるのが基本です。
もしより幼い印象にしたいのであれば、目1個分よりもやや大きくスペースを取ると良いです。
描きたい女の子のイメージに合わせて目の距離を調整しましょう。
キャラクターの雰囲気を変えるには、目の形を変えるのも一つの方法です。
目頭から目尻に向かってまつげを下げるとたれ目になって優しい雰囲気の女の子に。
まつげを目尻に向かって吊り上げると、キリッとした印象のつり目になります。
つり目は大人っぽく見えやすいので、角度をつけすぎないように注意すると良いです。
また上まつげに毛束を描いたり、下まつげを描いたりすることでも印象を変えられます。
キャラクターの顔の中でも瞳はひときわ目を引くパーツです。
瞳を魅力的に描く方法について知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
▼自分ならではの目を描こう! 瞳の構造と塗り方講座【カラー編】
眉毛の描き方
眉毛は絵柄にもよりますが、基本的に1~2本の線で描きます。
幅は目の横幅と同じくらいにするとバランスが良く見えます。
眉毛の太さによってキャラクターの個性が表れます。
太い眉と細い眉で描き比べてみて、描きたい女の子のイメージや好みに合う眉を見つけてみてください。
先ほど解説した通り、眉毛の形はキャラクターの表情を左右するポイントです。
目や口などの他の部分は変えずに、眉毛の形だけを変えてみると分かりやすいでしょう。
山なりの曲線で眉毛を描いたときと、眉頭から外側に向かって下げて描いた場合では表情が変わります。
「女の子はどんな表情をしているのか」を考えて、眉毛の形を変えましょう。
鼻の描き方
鼻は描かなくても良いですが、描く場合は、アタリの位置よりやや上側に小さく「点」を置くと幼い顔に見えます。
反対にアタリより下側に描いたり、線でしっかり描いたりすると大人びた雰囲気になります。
実際に描き比べて変化を感じてみるのも良いでしょう。
口の描き方
口を描くときも、口の中心がアタリの線よりやや上にくるようにすると幼い印象になってかわいいです。
また顔文字(‘_’)(‘ω’)(‘Д’)と同じで、口の大きさや形によって描いている女の子の表情が変わります。
口の位置が高かったり、大きく開いていたりすると、表情が豊かで興奮度が高い印象になるので、かわいい女の子を描くときは口を大げさに描くのがおすすめです。
耳の描き方
耳は髪に隠れることが多く、描き忘れやすいパーツです。
髪型によっては全く見えないことも。
必ずしも描かなくてはいけないわけではありませんが、初めのうちは見えない部分もしっかり描いて練習しましょう。
正面の顔を描く場合は、耳は目の横の輪郭の外側に描きます。
本来、人間の耳は耳輪(じりん)や耳珠(じしゅ)、耳たぶなどさまざまなパーツが集まっています。
しかしかわいい女の子を描くときに耳を詳細に描き込むと、耳だけが浮いて見えてしまいます。
かわいい女の子のイラストは全体的にデフォルメされています。
そのため耳の外側の輪郭を描くだけで耳の中は描かなかったり、「数字の6」を描いたりと簡略化するのが良いです。
耳の描き方は明確には決まっていません。
好きなイラストレーターがどのように描いているかを参考にして、描きやすい形を見つけてみてください。
4.毛の流れを意識して髪を描く
髪の毛も丸みを意識した線で輪郭に沿ってふんわりと描きます。
髪を描くときにはつむじの位置を決めておくと毛の流れを意識しやすいです。
初めにつむじの位置を決め、丸や星型など何か目印をつけておきましょう。
今回は輪郭の頂点につむじがある想定で解説します。
輪郭の頂点のつむじから髪の束がいくつか垂れているイメージで髪を描いていきます。
実際の人間の髪の毛は一本一本が細いですが、イラストでは太い髪の束として描くのがポイントです。
イメージとしてはバナナの形を思い浮かべると良いでしょう。
輪郭に沿わせると髪の毛がペタッとして見えてしまいます。
髪の毛を描くときには厚みを意識して、輪郭よりもやや外側に髪の束があるように描くと良いです。
太い髪の束をある程度描いたら、細い髪の束(遊び毛)を太い髪の束に沿わせて数本描き足すと、よりふんわり感が増します。
以下の記事ではカラーでイラストを描くときの髪の塗り方について解説しています。
併せてチェックしてみてください。
▼【初心者向け】簡単な髪の塗り方や塗るときのコツを解説!
5.本来見えない部分の線を消す
髪まで描き終えたら、最後の仕上げです。
アタリの線や髪によって見えなくなった輪郭、各パーツの線など不要な部分を消しましょう。
例えば頭頂部から耳の辺りまでの輪郭線や、髪で隠れている耳の線などは本来見えない部分です。
線が残っていると不自然な仕上がりになってしまいます。
ただし目や眉毛は例外です。
基本的には隠れているパーツの線は全て消しますが、顔の印象に大きくかかわる目や眉毛は髪で隠れていても線を残しておくと良いです。
実際に消してみると分かりやすいかもしれません。
目や眉毛の一部を消してしまうと少し暗い雰囲気になったり、表情がよく分からなくなったりします。
意図してそのように描くこともありますが、意図していない場合は髪に隠れていたとしても目や眉毛は残しておくのがおすすめです。
まとめ
今回は初心者でも簡単にかわいい女の子のイラストを描く方法を紹介しました。
かわいい女の子を描くときは「丸み」を意識したり、目や鼻、口などのパーツを下側に配置したりしてできる限り幼く描くことがポイントです。
他にも表情が豊かだと幼い雰囲気が出せるので、描きたい表情があるときはやや大げさに描くと良いでしょう。
「かわいい」と感じるポイントは人それぞれです。
今回紹介した基本のポイントを押さえて、輪郭や目、眉毛、口などのパーツにアレンジを加え、あなたがかわいいと思う女の子を追求してみてください。
(文・絵・協力/でぺ)
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