かわいい服を着た女の子のイラストを描こう！王道の4パターンを紹介

「かわいい服を着た女の子のイラストを描きたい！」と考えていても、服ごとの描き分けやレパートリーを増やすのに苦労している方は多いのではないでしょうか。

今回の記事では、服装のデザインとして人気のある4つの描き方をご紹介します！
具体的にはこちら。

• セーラー服
• スポーティな服
• 大人っぽい服
• ガーリーな服

かわいい服を着た女の子のイラストにおける基本

リアルでもイラストでも、服は着る人の性格や個性を反映するものです。
ただ、女の子のイラストとなると服のレパートリーが豊富で、描き分けるのに苦労してしまいますよね。
服装ごとの描き分けポイントを覚えて、少しずつレパートリーを増やしていきましょう！

基礎となる素体を描こう

服の描き方は人それぞれです。
ただ、その前のステップとしては、まず素体を描いてから服を描いていくという順番をおすすめします。
素体を描かずに服を描きはじめると、体の構造を想像するのが難しく、アンバランスになりがちだからです。

逆に素体が正確だと、後々服の作業に入る時に迷いがなくなるので、体の構造はなるべく正確に描きましょう。今回の記事では、くびれがありメリハリがハッキリとした体の女の子を描きました！

セーラー服の描き方

まずは、セーラー服を着たかわいい女の子のイラストを描いていきます。

若々しく、清楚な雰囲気を与えてくれるセーラー服。
人気の服装なのでレパートリーも豊富ですが、ここでは王道のデザインで進めていきます。
セーラー服はゆったりとしたシルエットなので、くびれのラインはさほど強調されません。
上半身はゆったり気味にしましょう。
プリーツスカートには折られている部分があるので、裾の部分は”Z”字をイメージしながらジグザグに描きましょう。

次に、しわを描き足していきます。
上着は重力により、上部が引っ張られてしわができ、下部に行くほどしわが増えていきます。
袖の裾に段差をつけて表現すると、よりリアル感が増しますよ！

プリーツスカートは、先ほどの”Z”字の裾に合わせて線を引いて折り目を付けていきます。
ここで注意したいポイントは、太ももの丸みのある形に沿って、水色で描かれた折り目はあえて途中で曲げることです。
これでスカートの硬い生地を表現できます。

最後に不要な線を消すと…

完成です！

上半身はゆったり気味に、スカートでは硬い生地を表現することができましたね！
もっといろいろなレパートリーの制服を描きたい方は、下記の記事を参考にしてみてください！

▼【女子編】制服の描き方【いろいろな制服を描いてみよう】
https://medibangpaint.com/use/2020/04/tips-for-drawing-uniforms-girls/

 

スポーティな服の描き方

元気いっぱいで、活発な女の子にマッチする服装といえば、スポーティな服装「スポーツウェア」でしょう！
ピッチリとした服装になりやすいので、女の子らしい体のラインも出しやすい服装となります。

まずは、最初に描いた素体から大まかな服のシルエットを描きましょう。

スポーティな服装は動きやすさが重視されるため、伸縮性のある素材でできています。
そのため、自然に服と体が密着し、体のラインが強調されます。
また、色っぽさを強調したいなら、短パンの丈を短くしておくのもいいかもしれません。
もちろんこの点は個人の好みに合わせてOKです。

次に、しわを描き入れていきます。

襟元の留め具はチャック式にしてみました。
ここではチャックをおろしている状態にしたので、襟元を三角形にしています。
逆にチャックを閉めている状態や、ボタンで留めている状態を描きたい場合は、台形をイメージしてみてくださいね。

先ほどもお伝えした通り、スポーツウェアは素材に柔軟性があります。
関節に引っ張られて、その向きに従ってしわができるようになっているのです。
関節の位置や、力が加えられる向きを図に示しているので、参考にしてください。

スポーツウェアに限らず、伸縮性のある素材で作られた服を描く際には、関節の位置や布が引っ張られる向きに注目してみてくださいね。

最後に不要な線を削除して…

完成です！
元気な感じの女の子に仕上がりましたね！

もう少し暖かめの服装にしたいなら、ジャージなどはいかがでしょうか。
運動中の学生を描きたい場合などにも、ジャージはもってこいですよね。
下記記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてくださいね。

▼ジャージと体操服を描いてみよう
https://medibangpaint.com/use/2022/10/draw-a-jersey-and-gym-clothes/

 

大人っぽい服の描き方

つづいては、大人っぽい服の描き方をご紹介します。
大人っぽい服といっても、多種多様ですよね。
ここでは、春服・秋服ファッションを意識して、少しゆったりとしたセーター＋長スカートというシンプルなコーデとします。

それでは手順をご紹介します。
まずは素体にシルエットを描いていきます。

ここで気をつけたいことは、セーターは厚みがあるため体のラインに張り付いていないこと。
また、スカートをふんわりさせたいので裾を広くすることです。
全体的にウエストが強調されるシルエットとなっています。

つづいて、しわを描き入れていきます。

胸の上の部分は横方向に引っ張られているため、横方向のしわを入れましょう。
ウエストの上の部分は布の重力に引っ張られているため、縦方向のしわを描き入れます。
体のラインを想像できるようにしわを描くことで、イラストがグッと立体的に見えますよ！
スカートのしわも、太ももの輪郭に沿って入れていきましょう。

今回のイラストでは、袖口や襟元はゴム編みを入れただけのシンプルなデザインにしています。
「もっとデザインにこだわりたい！」という方は、普段から街の人たちの服の着こなしを観察したり、好きなブランドのコーデを参考にしたりすると、楽しくデザインのレパートリーを増やせます！

たとえば、線画はシンプルでも、着色の段階で花柄などの模様を入れてみるのもかわいくておすすめです。

最後に不要な線を消して…

完成です！
大人のお姉さんっぽさが出ましたね！

 

ガーリーな服の描き方

最後に、とびっきりかわいくてガーリーな服についてご説明します。
まずはこれまでと同様に、素体に服のシルエットを描いていきます。

ガーリーな服なので、女の子のかわいさを引き立てる要素としてフリルやリボンなどを積極的に使っていきます。
フリルの輪郭を描く際は、プリーツスカートの裾のジグザグした輪郭に丸みを持たせるイメージで曲線を引くと、描きやすいかなと思います。

つづいて、しわやフリルを描き足していきます。

ここでも襟元や袖にゴム編みを入れていますが、これはオフショルダーのセーターをさらに着やすくするためのものです。
ウエストの上に厚みのある服がたまるので、横方向のしわを入れましょう。

また、こういったファッションでは、スカートの履く位置を高めにすることで足を長く見せるという効果があるので、その効果をイラストにも反映させてみました。

スカートは硬めの生地をイメージしているので、しわはできる限り直線で入れています。

最後に不要な線を消せば…

完成です！
女の子らしさが際立つ、可愛らしい私服感が出ました！

まとめ

今回はかわいい服を着た女の子のイラストを4パターンご紹介しました。
それぞれの特徴やコツをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

女の子の服は種類やパーツが多く、そのうえキャラクターの個性を表現する要素でもあるため、初心者がいきなり取り組むにはかなり難しいと思います。

イラストの練習に励むのはもちろん、普段から流行りのファッションスタイルに敏感になったり、ウィンドウショッピングでインスピレーションをもらったりするなど、デザインの知識を頭の中に蓄積させていくことが大事かと思います。
今回の記事が、皆さんがよりかわいい女の子のイラストを描くための手助けになってくれたら嬉しいです。

今回は服にフォーカスしましたが、顔や瞳など女の子のかわいらしさにはさまざまな要素が関係しています。
下記の記事もぜひ参考にしてみてください！

▼【顔編】の記事はこちらから
https://medibangpaint.com/use/2021/07/how-to-draw-a-girls-face-cutely/

▼【瞳編】の記事はこちらから
https://medibangpaint.com/use/2023/06/easy-eye-drawing/

 

（文・絵／でぺ）
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