全身を描くとき、いきなり体を描いていませんか?

全身をうまく描くときのコツは、最初にアタリ(下描き)をとることです。

しかし、アタリをとるといっても、人体は関節や骨、筋肉など複雑な構造をしています。

そこで今回は、人体の構造を理解しながらアタリの描き方を確認してみましょう。

全身のアタリを描くコツ

人体の構造

まず人体の骨格を見てみましょう。


アタリをとるときは、以下の3つの部分を意識すると描きやすくなります。

1.頭部と脊髄(背骨)
2.胸部と骨盤
3.手足

それでは各パーツを見ていきます。

ポイント①:頭部と脊髄

人体で重要な部分となる頭部と脊髄を見てみましょう。


脊髄はヨコから見ると頭蓋骨からS字に伸びているのが特徴。

全身を描くとき、この背骨の部分を意識して描くと胸部と胴体の位置も定まりやすくなります。

 

ポイント②:胸部と骨盤

次に胸部と骨盤です。


心臓を守る肋骨と内臓を支える骨盤が脊髄についています。

肋骨と骨盤は男性だとほぼ同じ幅で、女性だと骨盤の幅の方が胸部よりも大きくなります。

アタリでは、胸部を卵のような楕円型で、骨盤をハート型で描くのがポイントです。

 

ポイント③:手足

最後に手足を見てみましょう。

腕は胸部から直接出ているのではなく、鎖骨と肩甲骨につながっています。

アタリでは図のように、肩甲骨を鎧の肩当てのようにして描くと肉付けしやすくなります。

次に足を見てみましょう。

脚も同様に、骨盤に大腿骨の付け根がくっついています。

大腿骨の付け根は骨盤との接合部分が可動しやすいようにやや球状となっています。

アタリをとるときは、大腿骨の付け根を意識して描くとポーズが取りやすくなりますよ。

以上をふまえ、全身のアタリは以下の図のように描くことができます。

アタリの取り方もさまざま

上記で紹介したアタリの描き方は一例にすぎません。

背骨や手足を棒のように線で描くアタリもあれば、ポーズ人形のように肉付けし、関節を球体で描く人もいます。

また、簡単なアタリから徐々に肉付けしてキャラクターを描くやり方もあります。

人によってアタリの取り方はさまざまです。

しかし、人体の構造に対する理解がなければ、どんなアタリを描いたとしても違和感のあるものとなってしまいます。

この機会に人体の構図への理解を深め、全身のアタリに挑戦してみてはいかがでしょうか。

以上、全身のアタリの描き方を人体の構造をふまえてご紹介しました。

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(文・絵/吉田セツ)