2022.12.28
手の描き方講座
みなさんは、手を描くのは得意ですか?
苦手としてる人も多いのではないでしょうか。
イラストは顔だけではなく「手も魅力的に描く」ことで、クオリティがアップします。
そこで今回は「手を描くときのコツ」について、悩みのパターンを分けて解説していきます。
今回描くイラストはこちらです。
Index
指が長くなってしまう
資料を見ながら描いても、なんだか指が長くなりすぎている気がする…
このような時は、「『尺骨から手の甲の長さ』と『中指の長さ』が等しいか?」を確認しましょう。
「尺骨の茎状突起から手の甲の長さ」=「中指の長さ」
そして、親指を除いた各指の「指先から第二関節までの長さ」は、「第二関節から第三関節までの長さ」に等しいです。
手が大きすぎたり小さすぎる
手の形はよくなったけど、サイズが合っていないと感じることもあります。
手のサイズの目安がこちらです。
- 成人は「顔の顎先から髪の生え際」まで
- 十代の若者は「顔の顎先から額の中間」まで
メディバンペイントには変形ツールがありますので、手のレイヤーを分けて、縮小・拡大し、適当なサイズにしましょう。(ショートカットキー:【ctrl/Command+T】)
あらかじめ別レイヤーに描いておくと変形が楽になるのでオススメです。
爪はどこに描けばいいの?
爪は「第一関節の1/2」を占めています。
魅力的な手の描き方メイキング
実際に手をイラストに描いてみましょう。
ラフ
キャラクターのイメージと配色バランスをラフの段階で決めておくと、着色の際に迷うことがないです。
手を描くとき私は下記を参考にしています。
- 見本のポーズ集
- 手を鏡に映す
- 手を自撮り
ペン入れ
ペン入れをして線画を作成していきます。
私は線画の際には、手ぶれ補正を8(ipad版)にしています。
自分に合った数値を設定しましょう。
ざっくりとした線画が終わった後は、細かく整えていきます。
吸い付くような柔らかい頬と華奢な指先を表現するために、頬や唇に接触している部分の指の線画を消していきます。
爪を「第一関節の1/2」になるように描き込んでいきます。
線画が終わりました。
指の着色
「着色フォルダ」を作成し、フォルダの中に新規レイヤーをパーツごとに作成します。
光源を決めておきましょう。
左上から光が当たっているように設定したので、指で影になっている手のひら部分と、下向きになっている手の甲が影になります。
関節の内側と骨の影部分に影色を塗っていきます。
爪の着色
爪のベースカラーを塗ります。
今回はシンプルに影を塗り込まず、ハイライトのみでつやっとした爪を表現していきます。
「白色」を選択し水彩ブラシで筆圧を調整しながら、ハイライトを描き込みます。
「入り」と「抜き」を意識して、ハイライトの先端(赤矢印部分)が少し透けるように調整します。
むずかしい場合はエアブラシで「透明色」を選択し、両端を薄く消すと良いです。
まとめ:手を描く練習をしてイラストのクオリティアップ!
イラストが完成しました。
魅力的な手を描く時のポイント
- 指の長さと甲の長さを意識
- 手のサイズは顔の大きさで調節する
- 手を鏡に映したり自撮りして見本にする
片手を描くだけでも、イラストのクオリティがグッとアップします。
ぜひ自分の手を見ながら練習して、絵のクオリティアップを目指しましょう!
(文・絵/Amane)
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