こんにちは、ГФです。
今回の講座では、前回の続きとして、キャラの設定や物語のプロット作りについて解説します。
ある程度企画がまとまってきたら、キャラの設定やプロットを練ります。
これもやり方は人それぞれで、正解はありません。

これまでの講座はこちら
初心者マンガ講座01 マンガ作りの手順を知ろう
初心者マンガ講座02 マンガの企画を考えよう「その1」
初心者マンガ講座03 マンガの企画を考えよう「その2」

①キャラの設定

キャラの設定は、キャラのデザインをある程度固め、キャラの性格や特技、弱点、好きなもの、嫌いなもの、社会的な属性(階級や職業など)、思想や考え方といった情報を練り込みます。

キャラデザは、性格や特技などと関連しています。好戦的な性格なら顔つきも生意気な感じに、臆病なキャラなら卑屈な感じになります。ギャップを意識した、例えば「いかつい顔つきだけど実は臆病」というキャラでも、作中で臆病な性格を演出できる表情や仕草のデザインを考えておく必要があります。無表情なキャラや表情が一定のキャラは何を考えているかわからないので、理不尽な行動をとるギャグキャラや強敵によく見られます。

日常的に運動をしているキャラなら体つきも筋肉がついていてがっしりしていたりしなやかだったりしますし(鍛える筋肉によって変わってきますし、意識して鍛えた筋肉なのか、自然に鍛えられた筋肉なのかによっても変わってきます)、インドアで研究熱心なキャラは運動不足で太っていたり逆に痩せていたり、視力が悪かったり、猫背だったり、日に焼けていなかったりします。身につけているものも、武器で戦うキャラならその武器、過去に右腕を失って今は義手を付けているキャラならばその義手など、それぞれデザインします。

キャラの設定を一つ付け足したら、「この設定があるならこれを持たせなくちゃいけないな」「この設定ならこの体の部位はこうなっていそうだな」「この設定ならこういう表情や立ち振舞をしそうだな」というように、キャラデザにフィードバックしていきながら、設定を練っていきます。ひと目見てだいたいどんな感じか分かるキャラは、説明の手間を省けるので、強みであると言えます。シルエットだけで誰だか分かるレベルだとキャラデザとしてはかなり強いです。

キャラの設定は頭の中で作り込み、特に紙に描いてまとめたりはしないという人もいれば、キャラごとに履歴書を作りこむ人もいて、やり方は人それぞれです。

複数のキャラを作ったら、並べてみて身長差が分かるような図を作ると、見た目のバリエーションを比較検討することができますし、作画をするときに役に立ちます。

②プロット

プロットはマンガのあらすじをまとめたものです。
その話の中で何が起こって、キャラがどうなるかを大まかに考えます。

一般的に、起承転結を意識すると話をまとめやすいと言われています。
「宇宙人と人類の友情を描いた物語(宇宙人が主人公)」を例に説明すると、以下のような感じになります。

起:物語が始まる 例)宇宙人がやってきた
承:物語が進む 例)宇宙人が地球の人類と仲良くなる
転:物語が大きく動く(クライマックス) 例)実は宇宙人は人類の敵だった
結:物語が終わる 例)人類を好きになってしまった宇宙人は戦わずに帰った

起承転結の他に、3部構成の序破急というスタイルもあります。序破急の場合は、起承転結の「承」と「転」が合体して、

序:物語が始まる
破:物語が動く(クライマックス)
急:物語が終わる

というような構成になっており、スピード感のある展開になります。

これらは1話の中で完結させなければならない読み切りを作る場合に特に有効です。

プロットを作る際にもう一つ大事な点は、物語が破綻していないようにすることです。
例えば、上の「宇宙人と人類の友情を描いた物語(宇宙人が主人公)」で、結の部分が

宇宙人は喜んで人類を滅亡させ、地球の支配者になった

だったとします。承で宇宙人と人類の友情が描かれたのに、結でまるでそれがなかったかのような展開を見せつけられた読者は意味がわからなくて混乱します。

この「意味がわからない」という感覚は「つまらない」という感情につながります。ストーリーマンガの場合、これは致命的と言えます(ギャグマンガの場合、不条理な展開を売りにするものもありますが、基本的には人を選ぶものであり、ハマらない読者にとってはつまらないので、センスが必要です)。

ただ、もし上のような展開でも、主人公が地球人だった場合は、「理不尽だ」という感覚を読者と共有できるので、物語は成立しうるのです。「友だちになれたと思ったらそうじゃなかった、宇宙人と地球人の友情は不可能」という悲しい結末ですが、物語としては破綻なく読めます。同じプロットでも視点を変えてみると全く別のものになるのです。

具体的な会話のかけ合いなどはプロットの段階では細かく決める必要はありません。もちろん最初からカッチリ決めてしまってもよいのですが、実際にネームを切りながら、コマの流れやページ内のセリフ量のバランスなどを加味しつつ調整していくことになります。どうしても言わせたいセリフを1つか2つ決めておくと、見せ場を作りやすくなります。

いかがでしたでしょうか?
何度も言いますが正解はありません。自分がいいなと思える企画が固まるまでいろいろと考えてみるといいと思います。
次回は、MediBang Paintでマンガを描く準備について解説します!

 

これまでの講座はこちら
初心者マンガ講座01 マンガ作りの手順を知ろう
初心者マンガ講座02 マンガの企画を考えよう「その1」
初心者マンガ講座03 マンガの企画を考えよう「その2」

 

「ГФ」
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